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2019.10.12

明暗分けた17番 但馬友がステップ初V

<Photo:Han Myung-Gu/Getty Images>

 2019年LPGAステップ・アップ・ツアー第18戦『かねひで美やらびオープン』(賞金総額2,000万円、優勝賞金360万円)大会最終日が10月12日、沖縄県名護市のかねひで喜瀬カントリークラブ(6,594ヤード、パー72)で行われ、但馬友が通算4アンダーでステップ・アップ・ツアー初優勝。1打差の通算3アンダー、2位タイは田辺ひかり、竹内美雪が入った。(天候:晴れ 気温:28.0℃ 風速:6.8m/s)

 同期で同い年。プロ入り4年目の但馬友と、田辺ひかりが今大会の主役だった。通算5アンダーで単独首位に立った田辺ひかり。パー3の17番でダブルボギーを叩く。通算4アンダーの但馬が、首位へ。但馬の第1打、グリーン左のバンカーへ入った。

 「へりが近く、スタンスがうまく取れない。もっと打ちたかったけど、ボールを出すだけになった。去年までなら、ちょっと動揺したかもしれない。でも、18番が残っている」と言葉を切り、「ボギーでもいい。絶対、2パットで行こうと気持ちが楽になった」という。 

 パーパットは5メートル。楽ではない。スライスラインを読み切り、ボールはカップへ吸い込まれ、「自然に出ちゃった」と、ガッツポーズが飛び出す。最終18番もしっかりとパーセーブで、ステップ初優勝を決めた。

 今シーズン、QTランキング38位の資格で、LPGAツアーへ参戦。しかし、ヨコハマタイヤゴルフトーナメント PRGRレディスカップから8試合連続予選落ちを喫した。厚壁に阻まれた形に。「ショットの精度があれば、LPGAツアーでも戦える。オフは、すごく頑張ったし、自信がついた。シード獲得が目標。でも、ボコボコにされました」と苦笑しながら振り返る。

 さらに、続けた。ワールドレディスチャンピオンシップ サロンパスカップの第1日のことだ。「スタート、1時間半前からアップを始める。しかし、その日は呼吸ができない。車から降りられなかった。精神的に追い込まれていたのです。その時、気がついた。もっと、気持ちを楽に…」。公式競技で、今季初の予選突破を果たす。

 前週、フンドーキンレディースは故郷の大分県で開催。「優勝したかった。だから、1打差は悔し過ぎです。でも、LPGAツアーでもっと辛い経験をしている。それと比較すれば、たいしたことはないと、思った。前週の今週です。それにしても、これほど早くチャンスが来るとは思わなかった。本当に、優勝したのですよね、私-」と、問いかけた表情が愛くるしい。

 優勝争いは、前日から二転三転。シーズン終盤、記憶に残る勝負だった。

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