Ｔポイントレディス ゴルフトーナメント　2日目

一ノ瀬優希が大会コースレコードで単独首位に浮上

　2013年度LPGAツアー第3戦『Ｔポイントレディス ゴルフトーナメント』（賞金総額7,000万円、優勝賞金 1,260万円）の大会2日目が、鹿児島県姶良市の鹿児島高牧カントリークラブ（6,346Yards／Par72）で行われた。

　天候：晴れ、気温：18.3℃、風速：2.5m。穏やかな晴空のもとで行われた大会2日目。各選手がスコアを伸ばすなか、首位と2打差の5位からスタートしたプロ7年目の一ノ瀬優希が、大会コースレコードを更新する64をマークし、通算12アンダーで単独首位に立った。3打差の2位には森田理香子、5打差の3位タイには前日首位の馬場ゆかり、菊地絵理香そして前週優勝の全美貞（ジョンミジョン・韓国）が続いている。

　前半だけで5バーディーを奪い、一気に試合の主導権を握った一ノ瀬優希。この日叩き出した64は、大会コースレコードを更新しただけではなく、自身のベストスコアも更新。「ショットが良くて、自信を持って打てたのが良かったです。今日は落ち着いてプレーすることと、緊張すると左に曲がるので、腰を切って打つことを意識しました」と冷静に振り返った。

　「自己ベストは全く意識しませんでしたけど、最後の2ホールはチャンスにつけたんですが緊張してしまって…。メンタルがホント弱いと思いました」とチャンスにつけながらもパッティングでショートし、さらにリードを広げるには至らなかった。明日は初の単独首位で迎える、初めての最終日・最終組。「緊張を感じながら、今日のように自信を持って落ち着いてプレーが出来れば。どんな形でも優勝したい。どんな天候でもいいから。私はまだ全く無名なので、早く有名になりたい。2位ではみんなに覚えてもらえないので、優勝して覚えてもらいたい」。一ノ瀬が優勝すれば、熊本県出身選手として通算11人・129勝目。ゴルフ大国・熊本の期待を背負い、緊張と興奮の瞬間が刻一刻と近づく。

　そして、開幕から好調を維持している森田はこの日66とスコアを伸ばし、一ノ瀬と3打差の2位に浮上。「昨日よりパッティングが入りました。プレッシャーの掛かる所で曲がってしまったので、（悪かった部分を）挙げるとしたらそこですかね」とほぼ満点のラウンド。「今日は上位がスコアを伸ばしているのはわかっていたので、私も少しでも伸ばしたかった」と最後は連続バーディーで締め、優勝に可能性を残した。開幕から3試合全てでトップ3に入った選手は、1988年のツアー制度施行後は皆無。この記録達成も現実味を帯びてきたが、「セカンドショットでいかに良いラインのパッティングを残せるか。それが出来れば、優勝の可能性も出てくると思います」と今季2勝目を狙う。

馬場ゆかり （3位タイ：-7）
「（今日は我慢のゴルフ？）そうですね、2・3番でボギー、ボギーと来てしまったことで波に乗れなかったですね。それでも前半に取り返すことができたのでよかったです。今日はアイアンがしっくりこなかったですね…。少しつかまりすぎの球が出てしまっているんですけど、そこまで気にする必要はないと思っています。とにかく、明日はしっかりと気持ちを切り替えていけば結果もついてくると思います」。

全美貞 （3位タイ：-7）
「（後半だけで5アンダー）5番のロングパットが入ってくれて、そこからパッティングのときに気持ちがラクになりました。（15番ではチップインイーグル）打ったあと、ボールがピンの近くに寄る気がしたので、入ってくれてすごく嬉しかったです。（明日は）パッティングを上手く打っていきたいです。距離感、ライン含めて、良いパッティングを。優勝は意識せずにプレーするだけです」。

菊地絵理香 （3位タイ：-7）
「昨日よりもチャンスは少なかったし、今日はこんな日だったのかなという感じです。緊張は全くしていなくて、のびのびとプレーできたんですけどね。今日は2個伸ばすのが目標でしたが1個足りなかったので、明日はその分もう1個伸ばしたい。2ケタアンダーでフィニッシュしたいと思っているので、それに向かって頑張りたいです」。

横峯さくら （11位タイ：-4）
「（今日は3連続バーディースタート）最初はいいんですけど、そのあと停滞しちゃうんですよね。チャンスはあったけど決め切れなくて、最終的にはストレスの溜まるラウンドになってしまいました。もう少し伸ばせたかなとは思います。あと一日あるので、明日は60台を目指して頑張ります」。