1. ホーム
  2. ニュース&トピックス
  3. KKT杯バンテリンレディスオープン 最終日

2013.4.21

KKT杯バンテリンレディスオープン 最終日

佐伯三貴が劇的バーディーで今シーズン初優勝

 2013年度LPGAツアー第7戦『KKT杯バンテリンレディスオープン』(賞金総額6,000万円、優勝賞金1,080万円)の大会最終日が、熊本県菊池郡の熊本空港カントリークラブ(6,455Yards/Par72)で行われた。

 天候:晴れ、気温:14.0℃、風速:3.4m。肌寒さの残る晴天のもと行われた最終日。優勝争いは大混戦となり迎えた18番・パー5。笠りつ子と首位で並んでいた佐伯三貴が3打目を1メートルにつけるスーパーショットを見せて、バーディー。佐伯が昨年の11月以来となる、ツアー通算6勝目を挙げた。1打差の2位に笠りつ子。2打差の3位には酒井美紀が入った。

 単独首位でスタートした佐伯三貴だったが、前半は4つのボギーを打つなど38。「ボギーが多すぎたので、勝てるとは思わなかった」と一時は首位の座を明け渡す。それでも「ゴルフはやっぱりバックナインですね」と後半に入り、11番、12番と連続バーディー。17番・パー4では、バンカーからの2打目をピン横3メートルにつけ、再び首位に立った。そして迎えた18番。「(前の組の)笠さんがバーディーを決めたのは見えましたけど、スコアは分からなくて。でもギャラリーの雰囲気からして並ばれたと思いました。プレーオフも考えましたけど、パー5ですし、私もチャンスだと思いました」と3打目、87ヤードのショットはピン手前1メートルにつくスーパーショット。最後はこのパットを沈め、涙のツアー6勝目となった。

 「実は昨年の12月に首のヘルニアの手術をして、クラブを振れるかも分からない状態でしたけど、勝つまでは言わなかったです。勝ってから言おうと思っていました」。昨年の最終戦終了直後から首の激痛に襲われ、首を前後に動かすだけでも痛みが走った。幸い手術は成功し、1月中旬から練習を開始した。「ラウンドをしたのは2月に入ってから。オフは練習も思うように出来ず、今年は全部予選落ちかと思いました」と調整不足のまま迎えた今シーズンだったが、これまで全試合で予選通過、直近3試合は連続でトップ10に入る好調ぶり。「徐々に成績も上がってきたので、今週くらいがチャンスだと思っていました」と迎えた今回の大会だった。最後のパットを決めた瞬間は「あまり緊張する方ではないんですが、あの時は緊張してガチガチでした。決めた瞬間はなんとも言えない。嬉しかったです」とグリーン上で感極まった。「家族を含め、みんなが私をバックアップしてくれたので、こうして勝つことが出来ました。勝ち方もだいぶ良くなってきましたし、次は4日間大会で勝ちたいです。昨年作った実績もあるし、今日こうして勝つことが出来て、“私も居る”とアピールできたと思います」。大混戦を抜けだしての復活優勝。勝利の美酒は格別に違いない。


笠りつ子 (2位:-3)
「(最終ホールのバーディーパットは)9メートルくらい。狙ったところに思い切った強さでいきました。ここ最近、18番をいいパッティングで終われているので、次に活かしていきたいです。今週は(優勝副賞の)ベンツが欲しかったので、絶対勝ちたいと思ってました。練習ラウンドのときから強い気持ちで回ろうと思っていたので。(同郷の先輩・古閑美保さんには)まだまだだと思われてるんじゃないかな。早く認められたいと思うので、今年一年で認めてもらえるように頑張りたいです」。

酒井美紀 (3位:-2)
「(2週連続で3位)今週も先週に続いて優勝争いに加わることができて、今回は追いかける立場だったけど、思っていたより緊張せずに出来ました。後半は朝よりも楽しくなってきました。14、15、16番の3メートルのバーディーパットを入れられなかったのが悔しい。(初優勝への手応えは?)ありますね。自分でも優勝を狙えるんだという自信がついてきました。狙っていきたいです」。

馬場ゆかり (4位タイ:-1)
「(今日の展開は)もうちょっと誰かが抜け出すかなとおもっていたので、意外でした。しっかり攻めてはいたけど、昨日ショットが乱れていたので、それを直しながら回ってました。まだまだ納得のいかないショットが沢山あるので、しっかり練習して、連戦が続くのでストレスを溜めないようにやりたいですね。一年は長いので」。

吉田弓美子 (4位タイ:-1)
「難しくて苦手なコースなので、60台で回れたことは満足してます。前半戦はいつも出遅れるほうなんですけど、ヤマハでもトップ10に入ることができたし、(今年は)前半戦からしぶといゴルフが出来ているあたり、目に見えて成長が出ていると思います。今週有村さんに会って“あんまり考えすぎずに自分のゴルフを頑張って”って言ってもらったのが、ひとつのいいキッカケになったのかなと思います」。

横峯さくら (17位タイ:+3)
「パッティングが後半は全然入らなかったので、そこはすごく次への課題だと思っています。今日は思ったよりもプレッシャーを感じてなくて、すごい平常心だったんですけど、逆に集中力がなかったようにも感じます。パッティングの時に気持ちが入ってないっていうか…。佐伯さんが目の前でああいう勝ち方をするのを見て、優勝は自分で引き寄せるものなんだと、いい勉強になりました」。

このニュースをシェアする

記事検索記事検索ARCHIVE

年を選ぶ arrow
月を選ぶ arrow
カテゴリ arrow
search検索