2019.11.2
秋にもさくらが 小祝が来た
<Photo:Chung Sung-Jun/Getty Images>
樋口久子 三菱電機レディスゴルフトーナメント 武蔵丘ゴルフコース(埼玉県)第2日
久々の最終日、最終組。小祝さくらは、「2勝目はあまり考えていない。上にいるのは、(鈴木)愛さんと、(申)ジエさん。その他にもすごく強い選手ばかりです。だから、スコアなどは気にしない。自分のプレーに徹することだけですよ」と、いつも同様に控えめだった。ただし、無欲の若さは無限の可能性を秘めている。
この日も6連続バーディーの破壊力をアピール。6連続バーディーは、アマチュアで出場した2016年、ニッポンハムレディスクラシック第1日以来、自身2度目だ。「最近、ショットが右へ左へと、曲がってしまう。きょうは、そのことをあまり気にしないようにプレーした。だいたい、こんなものかなぁという、自然体。6連続バーディーは、ミスショットでも、たまたま、ボールがいい方向に飛んでくれたからです。連続バーディーがとれるときは、ラッキーがないと、続かないものでしょう」と、笑いをさそって謙そんする。
そうはいっても、2週前の富士通レディース。8連続バーディーのLPGAタイ記録をマークした成田美寿々と同組で、5連続バーディーをマークしたことを皆さん、ご存じだろうか。淡々とプレーしながら、周囲を驚かせる爆発的なパワーは見逃せない。
ただ、あすのために、反省をしっかりと。8バーディー奪取でも、パー5でバーディーはゼロだった。「2つのボギーが、パー5でした。本当にもったいない。難しいホールでバーディーでも、比較的やさしいホールがノーバーディーでは、ちぐはぐです」。
さくらといえば、春の代名詞だが、はるか昔、さくらは秋に咲いていたという説がある。気候変動による厳しい環境が続き、冬眠するようになったのだとか。ただし、10-11月に咲く、フユザクラなど数品種がある。今夏、待望のLPGA初Vを成し遂げ、秋に2勝目-を。ノーマークの小祝は怖い。
(メディア管理部・宮崎 善秀)
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