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2019.11.17

3週連続V 鈴木愛『みなみちゃん、ありがとう』

<Photo:Atsushi Tomura/Getty Images>

 LPGAツアー第37戦『伊藤園レディスゴルフトーナメント』(賞金総額1億円、優勝賞金1,800万円)大会最終日が11月17日、千葉県長生郡長南町・グレートアイランド倶楽部(6,741ヤード・パー72)で行われ、鈴木愛が通算14アンダーで逆転優勝。LPGA史上2人目の3週連続Vを達成した。また、シーズン7勝は史上3人目。賞金ランキングも1位へ浮上した。2位は通算13アンダーの大山志保。申ジエは通算10アンダー、8位だった。(天候:晴れ 気温:18.1℃ 風速:1.1m/s)

 勝利の方程式など必要ない。鈴木愛がLPGA史上2人目の3週連続優勝を達成した。逃げ切り→ぶっちぎり→逆転=本当に強い。勝ち方を知っているかのような、鮮やかさ。最終日、一時は2ストロークに12人がひしめく大混戦となった。

 が、18番で2メートルのバーディーを決め、グイッと抜け出した。「優勝は狙っていたけど、本当に勝てるとは思っていなかった。実感はまったくありません」と、落ち着き払った様子だ。

 ただし、それまで通算13アンダーで並走していた大山志保とは、「プレーオフをしたくはない。大山さんが相手では、勝負がやりづらい。賞金女王をとった経験もある。たぶん、一緒にプレーしたら、負けていた」と意外な胸中を漏らした。

 また、パー3の17番では同組の勝みなみがホールインワンを達成。500万円のビッグボーナスを手にした。「ビックリ。先に入れられたので、とてもやりづらいムードでした。だから、とりあえずグリーンの真ん中を狙って…。グリーンへ歩いていく時、いい運をもらっておこうと、ちょっと体をおさわりした。みなみちゃん、本当にありがとう」と感謝のメッセージを添える。今季、7度目の優勝スピーチはギャラリーの笑いを誘った。

 ツアー通算16勝目。3週連続V は、2007年の全美貞以来である。そして、年間7勝は15年のイボミ以来、史上3人目。もっと、うれしいことは、賞金女王レースで、申ジエを抜き返し、1位となったことだろう。2度目のタイトルへ期待がふくらんだ。

 「まだ、2試合残っている。最終戦は、(優勝賞金)3,000万円です。相手は、申ジエ選手。気を抜いている暇などありませんよ。今大会でも第1日、素晴らしいプレーを同組で拝見しました。3連勝したことは忘れることに。1からスタートです」と、ますます気を引き締めている。

 異次元ともいえるパワーを秘め、次週は自身が、「大好きなコース。どうしても勝ちたい」と言い続けた大王製紙エリエールレディスオープンへ。不可能を可能にしてしまう、ドラマチックレディは、故郷の四国でさらに進化と真価を発揮する。

(メディア管理部・森谷 清)

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