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2013.8.18

NEC軽井沢72ゴルフトーナメント 最終日

逆転の成田、6打差を逆転しツアー2勝目!

 長野県軽井沢町の軽井沢72ゴルフ北コースで行われた、2013年度LPGAツアー第21戦『NEC軽井沢72ゴルフトーナメント』の最終日は、首位と6打差の6位タイからスタートした成田美寿々が65とスコアを伸ばし、通算14アンダーでフィニッシュ。同じく14アンダーとした韓国のリエスドとの2ホールに渡るプレーオフを制し、大逆転でツアー通算2勝目を飾った。1打差の3位に笠りつ子。2打差の4位には不動裕理が入った。(天候:晴れ、気温:28.7℃、風速:1.4m)


 手に汗握る最終日。3打差で首位を走っていた最終組のリエスドが序盤で3つスコアを落とし、2位スタートの不動裕理もなかなかスコアが伸ばせない。ここぞとばかりに後続が次々とスコアを伸ばすなか、最終組が13番終了時点で4人が首位に並ぶ大混戦。その中で特にスコアを伸ばしたのが、首位と6打差の6位タイからスタートした成田美寿々。「ショットは初日、2日目と比べると良くなかったですけど、パッティングが良くて、無駄なボギーも無かったです」と前半を3バーディーの33で折り返すと、後半に入ると更に勢いは加速。折り返しの10番でバーディーを奪うと、12番、14番もバーディー。17番のショートホールでは3メートルのバーディーパットを沈め、ついに首位の座に躍り出た。


 最終組も負けられない。首位スタートのリエスドは一時、3つスコアを落としたが、8番、9番の連続バーディーで再び首位に立つと、14、16番のバーディーで意地を見せた。同じく最終組の笠りつ子も16番まで7つのバーディーを奪い首位に並ぶが、17番・パー3のティーショットがグリーン手前の池の石垣に挟まり万事休す。このホールをボギーとし、優勝戦線から脱落した。

 成田、リエスドの両者が一歩も譲らず、勝負の行方はプレーオフに突入。共に1ホール目をパーで迎えたプレーオフ2ホール目。成田がピン奥6メートルからの下りのスライスラインを見事に沈め、バーディーで勝負あり。2012年の『富士通レディース』以来となるツアー通算2勝目を飾った。


 初優勝時は5打差逆転。そして今回は6打差。“逆転の成田”の異名が生まれるほどの勝負強さで見事に栄冠勝ち取った。「昨日が65だったので今日も65を出そうとキャディーさんと話していました。正直優勝に届くとは思っていなかったのでビックリ。でも17番のバーディーは“もう、お願い!”って感じでした」と笑顔を見せた。

 昨年のツアー初優勝時は「たまたま優勝しただけ。2勝目を挙げることができたら本物と言われて悔しかった」と両親からの厳しい激励もあった。オフには米国で合宿し、数々の名プレイヤーを指導したパッティングの名手、デイブ・ストックトン氏に師事。パッティング技術とメンタル面を鍛えた。今シーズンは飛距離不足に悩むなか、"何か浮上のキッカケを掴みたくて"と挑んだ最終プロテストで惜しくも2位。「この借りはツアーで必ず返す」と宣言した通り、飛距離を15ヤード以上アップさせ、プロテストの2週間後に優勝という形でその実力を証明した。

 大目標は“オリンピックで金メダル”と語る彼女。今回の優勝で確かな自信を掴み、その第1歩を踏み出した。


リエスド (2位:-14)
「緊張ももちろんあったけど、それよりも集中できていなかったです。前半はうまく集中できていなかったのでミスショットがいっぱい出て、3オーバーまでいって苦しかったけど、自分のゴルフに集中しようとして最後まで我慢してやりました。2位は久しぶりだったけど、目の前にあった優勝が取れなかったので、日本に来て一番悔しいです。この悔しさのぶんまで次は頑張ります」。

笠りつ子 (3位:-13)
「17番は池に入ってなくて、多分(石垣に)刺さったと思うんですけど…。でも当たりが薄かったです。当たり損ないです。(そこまでは)いい集中力で回れたのでいけるという気持ちがあったけど、18ホール強い気持ちで集中出来たので、次は失敗しないように、また流れが来た時に頑張りたいです。(不動さんとのラウンドで吸収したもの)言葉に言い表せないけど、不動さんの集中力は勉強になったし、不動さんとの優勝争いをもっとやりたかったです」。

不動裕理 (4位:-12)
「(今日は)パッティングが入らないし、アイアンの距離感も悪かったです。でも良いほうに考えれば、いいパーも拾ったし諦めずにやれたので、次はいい結果が出るんじゃないかと思います。(パッティングも徐々に復調?)1.5~2メートルはだいぶ入るようになったので、あとは4~5メートルが入るようになれば優勝争いに加われるかな。負けたけど今日はいいプレーが出来たと思います」。

吉田弓美子 (5位:-11)
「正直悔しいですね。でも、このディフェンディングチャンピオンというプレッシャーの中、昨年と同じスコアで上がることが出来たのはよかったかな。17番は悔いが残るけど、よくやったと思います。昨年この試合で勝てたおかげで、今年2勝出来たのもあると思うし、来年のこの大会でも上位に顔を出したい。またNECの優勝カップを手に取りたいです」。

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