2019.11.29
テレサ・ルー 好きが引き寄せた16番の離れ業
<Photo:Chung Sung-Jun/Getty Images>
LPGAツアー最終戦・公式競技『LPGAツアーチャンピオンシップリコーカップ』(1億2,000万円、優勝賞金3,000万円)大会第2日が11月29日、宮崎県宮崎市・宮崎カントリークラブ(6,535ヤード/パー72)で行われた。テレサ・ルーが好調。通算7アンダーで首位を守った。2打差の通算5アンダーはペソンウ。通算4アンダー、3位タイでイボミ、渋野日向子が追う。賞金ランキング首位の鈴木愛は同2位の申ジエとともに1オーバー、17位タイ。
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心が弾む。言葉も弾む。首位を守ったテレサ・ルーが「皆さん、みてくださいました」と振り返ったのは、16番。もちろん、トッププロのテクニックを拝見したが、ここはご本人から解説していただいた。
「ティーショットを左の林へ打ち込んで、狙えるのは右だけ。だから、レイアップを選択した。ボギーも覚悟したけど、6メートルのパッティングを決めて、パーセーブ。すごかったでしょう」。ホールアウト後も、少し興奮気味である。前半、前日からの好調をアピールした。3バーディー、ノーボギーと安定感は抜群。なるほど、もっとスコアが伸ばせた-と感じるほどのチャンスをつくった。
ただ、良いことばかりがあるわけではない。しかし、「後半は、パー5がピンチに。11、13番は4-5メートルの長めのパーパットが残った。どちらもカップインしたけど、危なかった」という。2014、17年と過去2回の優勝歴がある。17年は完全優勝を果たした。ここ2シーズン、優勝から遠ざかっているが、「私は、宮崎カントリークラブが大好きです」と上昇の秘密を分析。まさに、好きこそものの上手というものだろう。
とはいっても、「グリーンのまわりのラフが、本当に難しい。モサモサのラフに入ったら、地獄ですよ。ショットをコントロールすること。まったく油断はできません」と気を引き締めた。昨晩はご主人と腕を組んでしゃぶしゃぶの晩餐へ出かけている。「やだなぁ。見ていたのですか」と顔を赤らめ、横を向く。ところが、モニターでは自身の顔がクローズアップされていた。「私の顔が映っている。あー、恥ずかしい」。愛すべきゴルファーの素顔である。
(メディア管理部・中山 亜子)
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