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2013.9.22

マンシングウェアレディース東海クラシック 最終日

死闘を制した横峯さくら 9億突破&通算20勝のメモリアルデー

 LPGAツアー第26戦『マンシングウェアレディース東海クラシック』(賞金総額8,000万円、優勝賞金1,440万円))の最終日が、愛知県知多郡の新南愛知カントリークラブ 美浜コース(6,399ヤード/パー72)で開催された。

 絶好のコンディションに恵まれた大会最終日。前日同様バーディー合戦の様相のなか、首位タイからスタートした横峯さくらが同じく最終組の菊地絵理香、藤本麻子との激しい競り合いを制し、今季2勝目をマーク。ツアー通算20勝の節目を飾った。また、この優勝により横峯の生涯獲得賞金は9億円を突破。福嶋晃子を抜いて単独2位となった。(天候:晴れ、気温:27.6℃、風速:2.0メートル)


 9番で横峯さくらが5メートルのバーディーパットを沈め、首位で並んでスタートした菊地絵理香がボギーとした瞬間、その差は4打に広がった。2日間ノーボギーの完璧なゴルフを繰り広げている今週の横峯に対し、4打の差はあまりにも大きい。勝負は決まった、会場に居合わせたほとんどの人間がそう思った。目の前の1打に集中している選手たちを除いては。

 スタート時、1打だった差を6打まで広げられていた藤本は「勝負は後半だと思っていた。よしいくぞ」と気合を入れ直した。4打の差をつけられた菊地。「前半で差がつくことは予想していた。特に気落ちすること無く、普通にバーディーを取ることを考えていた」と冷静さをキープした。一方セーフティーリードを得た横峯。「4打差は大きいと思ったが、やっぱりバーディー、ボギーで2打差になってしまうので、しっかり切り替えていこう」と、うがった見方をすれば、ややネガティブな思考をした。三者三様の考え方。ゴルフは何が起こるか分からない。勝負はやはり決まってはいなかった。


 10番で横峯が今大会初めてとなる3パットのボギーを叩く。同組の二人はそれぞれバーディー。12番でまたしても横峯が3パットのボギー。同組の二人はそれぞれバーディー。たった3ホールでセーフティーリードは無くなり、勝負は簡単に振り出しに戻った。

 最初に脱落したのは菊地。直後の13番でバーディーを奪った2人に対し、パーセーブできず。「さくらさんのミスが続いて並ぶことができましたが、次のホールで3パット。自滅でした…」と痛恨のミス。これで勝負は一騎打ちに。その時、横峯の脳裏に2年前のある試合の記憶がよぎったという。「伊藤園の時に藤本さんと一緒に回って。私、最後に池に入れたんですよね。それがちょっとよぎりました。キタキター!って思いました(笑)」。最終日に同組の藤本と白熱の優勝争いを繰り広げた記憶そのままに、かくして死闘の行方は18番まで持ち越された。2年前の記憶とは異なり、この日の横峯は最後をきっちりパーで締めくくり、高らかに勝利のガッツポーズを見せた。

「長かったですね」。最終日の感想を素直に表現した横峯。しかしその苦労の末につかんだ勝利は、史上3人目の生涯獲得賞金9億突破となる、節目の通算20勝目となった。次の節目である永久シード獲得まで残り10勝。それについて問われると「見ていますけど、だいぶ遠いなと思います」とはぐらかす。2位に浮上した賞金女王争い。「だいぶ差があるので、もうちょっと整理してから考えます」と、こちらもいつものさくら節。しかし周りは期待せずにはいられない。数々の記録を打ち立ててきたさくらなら…と。


藤本麻子 (2位タイ:-13)
「1打の重みというものをすごく感じましたね。午前中からさくらさんが伸ばしていたのに、私は伸ばせていなかったので、その時は特に優勝を意識していなかったんですけれど、後半に“よし、いくぞ”と気合を入れ直して。(後半に入って)バーディーが連続できたので、優勝を意識したというか、ついていこうという気持ちでやっていました。でも、16番、17番のバーディーパットが入らなかったところもそうですし、1打を打ち切れない差というのはすごく大きかったと思います。後半特にいいゴルフが出来ていたので、負けは負けですけど……自信は持てると思います」。

菊地絵理香 (5位タイ:-12)
「(途中まではいい感じ)そうですね。でも、前半の短いのを外して3パットしたり…パッティングは1メートルもないやつを2回外しているので、そういう勿体ないものを無くせば、もう少しいい所へいけるのかなと思いました。さくらさんのミスが続いて並ぶことが出来ましたけど、次のホールでいきなり3パットで自滅でしたので、そうしたところを無くせば、ギリギリまで戦えるのかなと。(収穫は?)最終日・最終組で回って、最低限スコアを伸ばすことはできたので、目標はクリアできたと思います。あとは最終日にいくつ伸ばせるかだけだと思います」。

一ノ瀬優希 (11位:-10)
「今週ずっとショットは良かったんですけど、パットがあきれるぐらい入らなくて。今日はとにかくパッティングをなんとかしたかったのですが、いい感じになってきました。来週は好きなコースなので、パッティングをしっかりしたものにして、良い結果を出したいと思います」。

森田理香子 (12位タイ:-9)
「今日は最後にボギー、ボギーで勿体ないゴルフをしたんですけど、良くはなってきているので、これから来週はディフェンディングで、大きい試合もありますし、もっと良くなっていければいいかなと思います。(来週は連覇がかかる大会)そうですね。いいゴルフをして、その先に連覇…。出来るといいですね」。

宮里美香 (26位タイ:-5)
「今日はいいプレーが出来ました。ラフからいいショットもありましたし、イメージよく回れました。次は再来週の女子オープンに出場するので、一週間しっかり調整して、いいプレーをお見せしたいと思います」。

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