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2013.10.26

NOBUTA GROUP マスターズGCレディース 3日目

“女王は終わってから意識するもの。まずは勝ちたい”
横峯さくらが自己ベストタイの63で優勝に王手!

LPGAツアー第31戦『NOBUTA GROUP マスターズGCレディース』の予選第2ラウンドが兵庫県三木市のマスターズゴルフ倶楽部(6,445ヤード/パー72)で行われた。

 首位と2打差の7位タイからスタートした横峯さくらが自己ベストタイとなる63をマークし、一気に単独首位へ浮上した。5打差の2位タイにフォンシャンシャン(中国)、アンソンジュ(韓国)、フェービーヤオ(台湾)の3選手が続いている。(天候:曇り、気温:15.0℃、風速:5.4メートル)


 木々が揺らめく強風、身が縮むような寒さ。きまぐれな台風一過の秋の空に、季節外れのさくらが舞い降りた。この日は首位と2打差からスタートした横峯さくら。「ティーショットの手応えは良くなかったですけど、セカンド以降はすごく良かったです」とフェアウェイキープに苦戦するものの、難なくパーオン。そしてパッティングが冴え渡る。「私のパッティングの課題は昔からヘッドアップをどう防ぐか。だからショートパットはボールがカップに入るのは見ずに、耳で聞く感じ。今日は自分のストロークに集中出来ました」。面白いようにバーディーパットが決まり、終わってみれば9バーディー・ノーボギーの自己ベストタイ。これだけ入ると気持ちいい?という問いに、「ハイ!」と満面の笑顔で答えた。


 現在賞金ランキングは森田理香子に次ぐ2位。一時は4,000万円以上あった差は約2,000万円にまで迫った。「女王は終わってから意識するもの。あえて考える必要はない。5打のリードは大きいとは思うけど、明日は私も伸ばさなければいけない。まずは勝ちたい」。昨年は3打リードで最終日を迎えたものの、スコアを伸ばせずプレーオフ負け。その苦い経験を繰り返さないためにも油断は許されない、そんな意図が見て取れた。

 「メンタルが弱いことは悪いことじゃない」。今シーズンから新たに帯同させているメンタルトレーナーからのこの言葉に、自分を過剰評価しなくなったという。「練習場で35点なら、それなりのゴルフをすればいい。今日はラフに行っても打てればオッケーと思ってプレーしたら、良い結果でした」。心身ともに今がまさに充実の秋。最終日は一体どんなプレーを見せてくれるだろうか。


 独走状態の横峯を追う2位グループの中で最も勢いに乗るのが、出場選手のなかでロレックス世界ランキング最上位(7位)のフォンシャンシャン。3週前は地元中国で初めて開催されたUSLPGAツアーの公式戦で大逆転優勝、その翌週も2位に入るなど、好調を維持しての日本ツアー参戦。「この2日間アイアンショットがあまり良くなくて、バーディーチャンスは少なかった。でもその分パー5ではしっかりとバーディーを取りに行きました」とこの日もさすがの好プレー。4つあるパー5のうち3つでバーディーを奪い、優勝戦線に踏みとどまった。

 雨で中止となった前日はホテルで一日を過ごし、「雨がすごかったので、ホテルで『半沢直樹』を見ていました」とリラックス。「あれはハラハラドキドキして面白いですね。主役の堺(雅人)さんはゴルフをするんですか?機会があったら是非一緒にプレーしたいです」と身振り手振りの猛アピールで周囲を笑わせた。しかし話が優勝争いに及ぶと表情が一変。「私にとって、首位と何打差あるかは関係ない。中国で逆転した時もそうだけど、自分のプレーさえすれば大丈夫」とキラリと目を光らせた。


アンソンジュ (2位タイ:-6)

「今日の前半は身体が重く感じて、調子が悪いのかなと思っていたけど、スイングを修正してから調子が戻ってきました。前の組に横峯さんがいて、見ていたところのパットが全部入っていたような歓声でした。このグリーンですごいですね。横峯さんのようなスコアは難しいけど、明日も伸ばせるように頑張ります」。

フェービー・ヤオ (2位タイ:-6)
「初日と今日と、自分の中ではいい感じのリスムでゴルフが出来ていたし、ショットもアプローチもパッティングも楽な気持ちで出来ています。8月の頭くらいから左手首を痛めて調子が落ちていたので、早く前の状態に戻すことを考えてプレーしてます。(好位置で向かえる最終日)横峯さんは素晴らしいプレーヤーですし、明日一緒に回れたらいいなと思います。優勝は意識せず、自分のプレーに集中して頑張ります」。

大山志保 (5位タイ:-5)
「この2日間、パッティングがいいですね。9番のバーディーも下から9メートルのが入りました。(最終日の意気込み)ゴルフは何が起きるか分からないので、心のなかでは優勝を狙いたいけど…。ベストを尽くしながら優勝したい気持ちはあるので、ベストを尽くすだけじゃ勝てないけど、ベストを尽くして勝ちにいきたいです」。

上田桃子 (5位タイ:-5)
「今日は風が強かったので、自分の中ですごい楽しくて、自分の引き出しを使えるチャンスだと思ったけど、半ズボンで回ってたので、後半は足がパンパンになってきて動かなかった。その中でスコアを落とさなかったのはよかったです。このコースはティーショットを打ちにくいホールが必ずあるので、その辺を注意して攻められれば、明日も分からないと思います」。

森田理香子 (7位タイ:-4)
「惜しいパットが何個かあったので、すごい悔しかったけど、思ったところには打てているので、今日の分が明日入ってくれればいいなと思います。今やるべきことは、目の前のことを一所懸命やること。明日はどれだけ伸ばせるか分からないけど、いいゴルフが出来るように。(62、63が出る要素は無くはない?)ハマったらわからないですけど」。

酒井美紀 (7位タイ:-4)
「全体的にショットとパットはすごく落ち着いて出来ました。指先がよく冷えてパットに影響してしまうので、ずっとホッカイロを持ってやってました。(現在賞金ランキング26位)今は正直優勝よりもリコーカップに行きたい気持ちが強いので、出来るだけ上位にいきたいです」。

イボミ (9位タイ:-3)
「今日はノーボギーだったし満足な一日だったけど、一緒に回った横峯さんがすごすぎたので、ギャラリーみたいでした(笑)。調子も上がってきたし、明日はもっと攻撃的なゴルフをしてトップ5に入れるよう頑張ります。たくさんのギャラリーの方々とスポンサーさんが見ている18番でバーディーを獲りたいです」。

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