伊藤園レディスゴルフトーナメント　2日目

“賞金女王？ 面白くなってきましたねぇ～”
賞金ランキング3位の佐伯三貴が逆転女王へ首位タイ浮上！

　2013年度LPGAツアー第34戦『伊藤園レディスゴルフトーナメント』の大会2日目が、千葉県長生郡長南町のグレートアイランド倶楽部（6,639ヤード／パー72）で開催された。

　首位と4打差の11位タイからスタートした佐伯三貴が6バーディー・2ボギーの68をマークし、首位タイに立った。同じく7アンダーの首位には大山志保と渡邉彩香。1打差の4位タイには横峯さくら、吉野茜、金ナリ（キムナリ・韓国）の3選手が続いている。（天候：晴れ、気温：17.2℃、風速：3メートル）

　大混戦となった2日目。現在賞金ランキング3位の佐伯三貴が存在感を見せた。「風が強かったですけど、その中で良いプレーが出来ました」と3番ホールから3連続バーディー。これで流れをつかむと、後半も2つスコアを伸ばして首位タイに浮上した。「いい形で2日を終えることができました。賞金女王争い？面白くなってきましたねぇ～」と余裕の笑顔。「優勝争いは久しぶりなので、謙虚に行かずにここは良いプレーをしていきたい。特にバックナインは締めていきたいですね」と最後は自らを奮い立たせた。賞金ランキング首位の森田理香子とは約2,400万円差。横峯との3つ巴の賞金女王争いにするためにも、ここは落とせない。

　今シーズン初優勝を狙う大山志保は、1番ホールからピン直撃のスーパーショットを放つなど、ショットが好調。最終的に4バーディー・ノーボギーのゴルフにも「ショットがすごく良かったのに、チャンスで入らなくて…もったいない」と少し不満気。いまや好調時のバロメーターとなった派手なガッツポーズもこの日は鳴りを潜めた。それでも「ショット、パットとも、いまは自信があります。あとは攻めのゴルフを貫き通せるかだけ。今日ガッツポーズを出来なかった分、明日はたくさんガッツポーズを見せたいです」と最終日の猛チャージを誓った。

　先々週の試合で4位タイに入り賞金ランキング49位。シード権獲得が見えてきた20歳の渡邉彩香。この日も持ち前の飛距離を武器に4番・422ヤードのパー4で「いいショットでした」と残り100ヤード地点まで運ぶビッグドライブを放つと、5番・521ヤードのパー5では、210ヤードのセカンドショットを3番アイアンでグリーンに乗せてイーグル。「ボギーもあり、バーディーもあるのが私のゴルフでもあるので、今日はいいラウンドだったと思います」とその実力を遺憾なく発揮した。

　先月の『富士通レディース』では2日目終了時に首位と1打差の2位につけていたが、最終日は降雨のため中止。「悔しいです。一打の重みを感じました」と初優勝はおあずけとなっただけに、ここでリベンジを果たしたいところ。最終日に向けて「意気込みすぎると良くないので、前半はのんびり無理せず、後半に伸ばしたい」と作戦はすでに決まった様子。今度こそしっかりとその栄冠をつかみ取りたい。

横峯さくら （4位タイ：-6）
「（今日は）もうちょっと伸ばせたかな、と。ショットがいい調子だったので、チャンスはあったんですけど…という感じですね。すごくいい位置だと思うので、明日はアンダーパーで回れるようにOKラインを上げずに頑張りたいです。（気持ちのコントロールは？）そうですね、メンタルトレーニングを受ける前に比べたら素直に出来てるかなと思います。前と比べてそんなに焦ることが無くなったし、緊張してもいいと受け入れることが出来たので」。

吉野茜 （4位タイ：-6）
「（単独トップで向かえた最終18番、セカンドショットを池に…）ティーショットからリズムが合わなかったです。残りちょうど160ヤード、6番アイアンでしっかり打とうと思ったけど、ちょっとアドレスが長くなって、そのまま打って左にいっちゃいました。最初はそんなに緊張してなかったけど、17番のティーショット待ちが長くて、ちょっと緊張が増してきたのがあるかもしれないです。（いい位置で最終日）1打差で追いかける立場になって、昨日のようにガンガンいけるゴルフが出来るといいなと思います。この位置なのでもちろん（優勝を）目指してやりたいけど、自分のゴルフが出来ればいいなと思います」。

森田理香子 （18位タイ：-3）
「（山あり谷ありの一日）大暴れしました。（イーブンで）戻ってこれてよかったです。最初の方はよかったですし、全体的には悪くないので、明日も大丈夫だと思います。ショットの感覚は悪くないので。（明日はビッグスコアを期待しても？）はい、大丈夫です」。