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2013.11.29

LPGAツアーチャンピオンシップリコーカップ 2日目

2013年最後の試練は、日本を代表する高麗グリーンの攻略
首位の大山志保、森田、横峯 それぞれの課題

 2013年度LPGAツアー最終戦『LPGAツアーチャンピオンシップリコーカップ』(賞金総額1億円、優勝賞金2,500万円)の大会2日目が29日、宮崎県宮崎市の宮崎カントリークラブ(6,451ヤード/パー72)で行われた。

 この日は、難グリーンに各選手が苦戦するなか、単独首位は通算4アンダーの大山志保。イボミ、アンソンジュ、イナリの韓国勢が1打差の3アンダーで2位タイに続いている。注目のマネークイーン争いを展開する賞金ランク1位の森田理香子は、スコアを1つ落として、通算3オーバーの14位タイ。同2位の横峯さくらは、ショットの不調でこの日4オーバーと大きく後退して、通算6オーバーの20位タイ。(天候:晴れ、気温:12℃、風速:3.8メートル)


 魅せる。時として、強気なジャッジが試練となることが…。18番の第2打で、大山志保が少しだけ迷いを感じる。「5Wで転がす。いや、やっぱり7Wで強気にいかないと―」。迷いが生じたのは、ライが悪かったせいだ。そのショットは手前のラフへ。そして、第3打のアプローチが、グリーンオーバーとなり結局、このホールをダブルボギーとなった。

 アウトはパープレーでジッと我慢。チャンスが訪れるのを待った。13、14、そして17番。切れる前に入れるという大山特有、強気のパッティングで一気に首位に立った。ホームアドバンテージを全身に感じながらのラウンド。しかし、好事魔多しである。ホールアウト後、「悔しい」と顔をしかめた。とはいえ、他の選手のスコアも伸びない。初日は首位タイだったが、2日目で単独首位となった。


 「最後だけでしたね。アンダーパーで上がっても、気分は5オーバーとか、そんな感じ。気がゆるんだわけじゃない。(18番の)第2打の決断力が問題でした。一か八かで狙ったのが無謀」と猛反省。ただ、この一打で逆に気持ちが引き締まったとも。「あのままうまくいっていたら、明日のラウンドがピリッとしないかもしれません。モノは考えようです。もし、あのミスが最終日の最終ホールだったら、ずっとヘコんでいたでしょう」。第1日、スタートホールで、いきなりボギーを叩いた。それで、細心の注意を払うことに。

 今季の終盤、ずっと好調が続いている。とはいえ、優勝には手が届かない。「今日のようなミスをするからです」と自身へ言い聞かせるように話した。残りは2日間。日本を代表する高麗グリーンに関して、「前半、3パットがあったし、もう少しミドルパットが入ってくれないと」。ただし、各選手が苦しむ風について、「風が好きです。いつも仲良しでいたいと思っています」と、結んだ。ムービング・サタデーといわれる3日目。失敗は許されない。


 逆転、再逆転と、前2週で日本中のゴルフファンへ賞金女王争いを強く印象付けた、森田理香子横峯さくら。しかし、今大会の2ラウンド目までは、思うようなパフォーマンスができなかった。

 森田理香子は2番でボギーを打って、残り17ホールはすべて、パーセーブ。通算3オーバーと、予想外の苦戦が続いている。コースが公式戦にふさわしく、タフなセッティングの上、風も読みづらい。それだけに、自身の調子が上がらない言い訳にしてしまいそうだが…。「風は1日目も強かった。ショットへの影響はありません。でも、スコアがいい時は、すごく速く感じる一日も、今日は長かった」と。フーッとため息をついた。とはいえ、賞金ランキング首位の意地もある。「3日目から最低、アンダーパーへ持っていきたい。それから、自分を取り戻します。それには、バーディーをたくさんすることしかないでしょう」。


 一方の横峯さくら。こちらは、この日だけで4オーバー。通算6オーバーとなって、ターゲットの森田にも3打差をつけられた。表情は変わっていなくても、そんな焦りが影響したのか、17番で3パット、18番でも第2打が、らしくないミスショットで連続ボギーのフィニッシュ。「9番で今大会、初めてのバーディーがきたのに、最後がもったいない」と前置きして、「でも、(賞金女王を)あきらめない。あきらめることができたら、どんなに楽だろうか、と思いますけど、ゴルフは最後まで何が起こるかわからない。向き合っていきます」。簡単には譲れない。2009年の賞金女王の意地がある。


イボミ (2位タイ:-3)
「17、18番は風とかが本当に難しくてボギーになってしまいましたが、他は良かったと思います。みんな難しい条件は一緒なので、もっと頑張るだけです」。

アンソンジュ (2位タイ:-3)
「今日は体調があまり良くなくて…この状態でパープレーは頑張ったと思います。風もすごかったですし、グリーンも止まらないし、改めて簡単なコースじゃないと思いました。優勝できれば来年に向けて良い状態で臨めるので、頑張りたいです」。

吉田弓美子 (5位タイ:-2)
「(18番ナイスパーセーブ)本当にナイスパーでしたよね。難しいラインだったので入って良かったし、大喜びしちゃいました。今年は去年と違ってただ参加しているだけじゃないところを見せられたらと思いますし、しっかり優勝争いしたいと思います」。

比嘉真美子 (7位タイ:イーブンパー)
「今日は耐える日でしたが、連続バーディーが獲れて良い流れになったと思います。戦略性が高いコースでバーディーが難しいので、毎ホール毎ホールしっかりパーを獲っていきたいです」。

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