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2013.11.30

LPGAツアーチャンピオンシップリコーカップ 3日目

最終日、何かが起こる!連覇を狙うイボミ
賞金女王を賭けた森田、横峯のプライド

 2013年度LPGAツアー最終戦『LPGAツアーチャンピオンシップリコーカップ』(賞金総額1億円、優勝賞金2,500万円)の大会3日目が、11月30日、宮崎県宮崎市の宮崎カントリークラブ(6,451ヤード/パー72)で行われた。

 タイトルレースに加えて、優勝争いも大混戦。最終日、ホールアウトするまで予想ができない展開となった。首位は通算4アンダーで、大会連覇を狙うイボミ(韓国)とテレサ・ルー(台湾)が並び、1打差の3アンダー、3位タイに大山志保、アンソンジュ(韓国)。賞金女王狙う森田理香子は、通算3オーバーの11位タイ、横峯さくらは、通算5オーバーで、15位タイにつけた。(天候:晴れ、気温:13.5℃、風速:3.3メートル)


 まるで他人事。しかし、気が付けば首位タイとなっていた。「森田さんと、さくらさんの賞金女王争いに、とても興味があります。すごい。イイなぁと思う」。イボミは目を輝かせた。主役になりたい。ツアーの顔になりたい。そんな思いが見え隠れした。

 「前半戦、調子が悪くても今年は2勝をあげることができた。とてもいいシーズンだったと思う。来年は狙います。賞金女王を。そのためには日本ツアーに専念する。森田さん、さくらさんの戦いを見ていたら、うらやましくなったから」。

 この日は、ショットが好調で序盤は突き抜けるような勢い。しかし、4バーディー・3ボギーとスコアをひとつ伸ばしただけだった。「パーパットが難しい。ボギーが今週は、ここまでで8個もある。やはり明日は、運がある選手、ボギーが少ない選手が優勝するでしょう」と気を引き締めている。昨年に続いて連覇を目指す今大会。暖かくなった3日目は、ミニスカートを着用して、ホールアウト後にはギャラリーの求めに応じて、たくさんのサインを。同時に、自慢のスマイルを振りまいた。難コースに対しても、ドローボールというアドバンテージがある。「来年の大会ポスターも私の写真を使ってください」。さりげなく、アピールすることも忘れていない。


 勝負のターニングポイントといわれる第3日。森田理香子はこれまでのように攻めのスタイルを変えなかった。しかし、3バーディーを奪っても、ボギーが3つ。とうとう3日間、アンダーパーでラウンドすることができなかった。「18番のボギーが悔しい。いいティーショットが打てたから…。でも、オーバーパーにならなかったからよかったのかな」。

 「なるようにしかならない」と、自身へ言い聞かせたが、これでは納得などできるはずもない。「開幕戦を勝った時から、皆さんから今年の賞金女王、そう言われ続けました。最初は戸惑いもあったけど、期待の言葉にだいぶ慣れてきたんです」。本調子とはいえない横峯とは、この日を終わって2打差をつけた。賞金女王のタイトルはグッと引き寄せたが、不完全燃焼で終わるつもりはない。「キツい言い方かもしれないけど、下を見るのと、上を見るのとでは、まったく違う。私は選手として、常に上を見ます」と力を込める。ターゲットはあくまで優勝だ。「1位の選手の背中が見えるぐらいには行きたい」。ひょっとしたら、今週も奇跡を起こすか。


 この日、森田との差を1打縮めた横峯さくらだが、それでもまだ、2ストロークのビハインドがある。仮に、3日目終了時点の順位を最終順位とした場合、賞金差でいけば、約281万円から、約331万円に広がっていた。「もう、自分がいいプレーをするだけでしょう。このままでいったら、悔いが残ります」。もちろん、こんな言葉が飛び出すのは、不振から脱出する手応えがあるからだ。

 最大の武器は、これまでアキレス腱と指摘されていたメンタル。「きょうのラウンド。メンタルは100点でした」というのは、「この2日間、不安があっても、大丈夫と言い聞かせただけで、気持ちにフタをしていた。要は、口先だけ。それを3日目は、どうすれば解消されるか、自分と向き合うことができました」と、しみじみと胸中を激白した。考えてみれば、横峯には失うものはない。「今日も、1、2、3番でバーディーチャンス。でも、とれたのはスタートホールだけでした。3連続なら、もっと違った展開になったかもしれません」。控えめに語ってはいるが、「開き直ってやります。明日の順位? 想像がつきません」。静かに、背筋を伸ばし、正面を見据えた。


テレサ・ルー (1位タイ:-4)
「今日はエキサイティングな一日でした。グリーンが難しかったけど、アプローチが良かったので上手くパーセーブ出来てノーボギーで回れたと思います。この最終戦に出られて光栄に思っています。この試合は成績の良い選手ばかりなので、私も楽しみながら良いゴルフが出来るように頑張ります」。

大山志保 (3位タイ:-3)
「調子が悪い割に、すごく我慢出来ました。良いゴルフもできているし、紙一重です。バーディーチャンスで入らなかったりしているけど、ゴルフ自体はすごくいいですし、スコアを落とさずに出来ています。ゴルフは最後の最後までわからないので、下を向かずに前を向いて、魂を込めてプレーしたいです。明日は気持ち的には楽しみのほうが強いですね」。

アンソンジュ (3位タイ:-3)
「最近前半が悪くて、今日も連続ボギースタート。そこからパワフルなプレーが出ていないと思って、後半はそういうゴルフをしようと思ってプレーしたのが良かったです。11番(パー5)は2オンを狙っていって、1メートル。そこから上手く切り替えられました。ショットの調子も徐々に戻ってきているので、明日もパワフルなゴルフをしたいです」。

表純子 (6位タイ:イーブンパー)
「今日はショットが良かったですね。ティーショットがフェアウェイに行ってくれたので。あとはパッティング次第。今日はしっかり打てました。明日はひとつでも上にいけるように頑張ります。あとは(森田)理香子の応援しかないですね」。

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