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2014.3.16

ヨコハマタイヤゴルフトーナメント PRGRレディスカップ 最終日

"不安"を一掃する"笑顔"の勝利 一ノ瀬優希がプレーオフを制す

 2014年度LPGAツアー第2戦『ヨコハマタイヤゴルフトーナメント PRGRレディスカップ』(賞金総額8,000万円、優勝賞金1,440万円)の最終日が、高知県香南市の土佐カントリークラブ(6,232Yards/Par72)で開催された。

 トップが激しく入れ替わる熾烈な優勝争いが展開された大会最終日。首位と2打差からスタートした一ノ瀬優希と酒井美紀が共に通算7アンダーまでスコアを伸ばし、勝負の行方はプレーオフに持ち越された。1ホール目を酒井がパーとしたのに対し、一ノ瀬がバーディーを沈めてプレーオフを制し、約一年ぶりのツアー通算2勝目を飾った。(天候:晴れ、気温:13.7℃、風速:3.7メートル)

 首位と2打差でスタートした一ノ瀬優希、「最終日はアンダーパーじゃなきゃ優勝できない」と意気込んでスタートしたが、出鼻をくじかれるように2番でボギーを叩き、首位とは3打差に。早々に優勝争いから脱落したかに見えた。しかし不屈の熊本娘はもちろんあきらめていない。5番パー3であわやホールインワンというショットを繰り出し、スタート時のスコアに戻すと、「あれが大きかった」という9番で4メートルを沈め流れに乗る。そして飛び出したのが10番パー5でのビッグプレー。138ヤードの3打目を直接カップインさせるイーグルを奪い、一気に優勝戦線に躍り出るともう流れは止まらない。11番、15番でもスコアを伸ばし、7アンダーでホールアウト。クラブハウスリーダーとして後続を待つ形となった。



 一ノ瀬に待ったをかけたのは、初優勝に燃える最終組の酒井美紀。一ノ瀬に1打差で迎えた最終18番でセカンドショットを1.5メートルにつけると、これをきっちり沈め、勝負の行方は3年連続となるプレーオフに持ち越された。一ノ瀬、酒井どちらにとっても初体験となるプレーオフだったが、2人ともティショットは冷静にフェアウェイをヒット、勝負の2打目も酒井が6メートル、一ノ瀬が3メートルとバーディーチャンスにつけた。先に打ったのは酒井。「ラインは見えていた」と勝負をかけたバーディーパットに挑んだが、「気持ちが先走ってしまった」とわずかに外れパー。続く一ノ瀬、入れれば優勝というプレッシャーのかかるパットだったが、「正規のラウンドと同じラインだった」というフックラインを完璧に読み切り、大きなガッツポーズで大熱戦を締めくくった。



 開幕2戦目で早々に勝利を挙げ、順調すぎるシーズンの船出のように見えるが、実はオフに左肩を痛め、ほとんど練習ができずに迎えたシーズンだった。「不安でした。今使っているアイアンを決めたのもダイキンに入る前日でしたし」。ほとんど練習ラウンドもできず、ぶっつけ本番のような形で臨んだ開幕戦だったが、その不安が的中するように、初日の1番をダブルボギーでスタート。昨年3回しか喫していない予選落ちをいきなり開幕戦で味わうことになった。「余計不安になりました。でも先週は先週と思うようにして」と切り替えて臨んだ今週、「納得するまで打とう」と不安を払拭するように練習場で打ち込んだが、その成果がこんなに早く現れるとは、本人も予想していなかったに違いない。

 しかしこの勝利で目標とする年間複数回優勝にも大いにチャンスが出てきた。来週はディフェンディングチャンピオンとして、レギュラーツアー初開催となる佐賀に乗り込む。2週連続優勝、大会連覇に挑むことになるが、それが夢物語では全く無いと思わせる、見事な今日の勝ちっぷりだった。




酒井美紀 (2位:-7)
「(かなり緊張したのでは?)意外と緊張せずに最後まで回れました。今までショットやアプローチは良かったんですけど、優勝争いをしている肝心な場面でパットミスがありました。(初優勝を逃して悔しい気持ちは…)そうですね…でも、すごく楽しかったです。最終日・最終組のラウンドはこれまでも何度かあったんですけど、自身最高の2位という結果を残せました。最後は優希さんが必ず入れてくると思ったので、自分が外したことは残念ですけど、楽しかったですね」。

森田遥 (3位タイ:-6) ※ベストアマチュア
「悔しいですね。すべては16番(のパットミス)でしたね。本当に悔しいです。(優勝争いをしてみて、想像していたものとギャップは?)実際にやってみて緊張していたのもあるし、普段はテレビで見ているようなところに自分が映っているんだな…と思ってしまって、ちょっと不思議な感覚にもなりました。(この緊張感は好き?)はい、もっと味わっていきたいです。緊張といっても、手が震えるようなものではなくて、心地よさを感じられる緊張なので」。

藤本麻子 (5位:-5)
「今日も難しかったですね。風がない分やりやすさはありましたけど、いい位置でスタートして、いい緊張感の中でやれたので、もう少し頑張りたかったですね。最終日最終組で、本当にいい位置で最後まで戦えてるので、こういう経験の積み重ねは自信になります」。

表純子 (6位タイ:-4) ※トーナメントコースレコード達成
「(すごいラウンドでしたね…)はい、すごかったです。アウトがあんまり好きではないので、インで取っておきたい…とは思ってました。今までの自己ベストが9つだったので、できればもう一つ行きたかった。昨日まではがっつりストロークしていたのが、ゆっくりストロークするようにしたことで、今日は良くなりました」。

原江里菜 (11位タイ:-3)
「後半の最初にいいパットが入って、それで流れが良くなった感じですね。上がりの方はショットが良くなってきたし、一日を通していいプレーが出来ました」。

横峯さくら (14位タイ:-2)
「(最終日は4バーディー・ノーボギー)だいぶ良くなっていると思います。先週はまだ試合の緊張感を楽しむことができなかったけど、今日は緊張感を楽しむことが出来たと思います」。

森田理香子 (32位タイ:+4)
「(4バーディーを奪うも、ダブルボギーが2つ)本当に下手ですね…。でも、今週はもう終わりましたし、今日みたいなゴルフをしたくないので、また来週に向けてやっていきたいです」。

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