2014.5.18
ほけんの窓口レディース 最終日
優勝の鍵はナイスボギー
博多っ子に贈る、イボミのスマイル劇場
2014年度LPGAツアー第11戦『ほけんの窓口レディース』(賞金総額1億2,000万円、優勝賞金2,160万円)の大会最終日が、福岡県福岡市の福岡カンツリー倶楽部 和白コース(6,314ヤード/パー72)で開催された。
首位と1打差からスタートしたイボミが前半でトップの柏原明日架に並び、優勝争いは二人の一騎打ちの展開に。柏原が13番、15番をボギーとしたのに対し、イボミが15番でバーディーを奪い一気に後続を突き放すと、最終ホールでもバーディーを沈め、通算9アンダーで今季初優勝を飾った。4打差の2位には服部真夕、全美貞、フォンシャンシャン、姜秀衍の4名が入った。柏原明日架は通算4アンダーの6位タイ。(天候:晴れ、気温:27.9℃、風速:2.3メートル)
「あれが多分、優勝のポイントになりました」。イボミが語った勝負を分けたホールは10番パー4。同組のアマチュア柏原明日架に1打差をつけ、折り返した後半出だしのホール。スコアボードに刻まれたマークは柏原のバーディーに対し、イボミはボギー。再びアマチュアに単独首位に立たれたホールだった。
「午前中は自分の思った通りのところに打てていた。100パーセントです。ドライバーも良く飛んでいて、アイアンも良かった」。ショットはまさに絶好調。あとは課題のパッティングさえ入れば、という状態で立ったティーインググラウンド。苦い思い出があるという左サイドを警戒し、やや右を狙ったショットがプッシュアウト。ボールは大きく跳ねてOBラインを越えていった。
勝負所のサンデーバックナインでいきなりのOB。並の選手であれば心が折れてもおかしくない状況だが、イボミのスイッチは逆に入ったという。「攻撃的に行こう」。打ち直した球をグリーン上で4メートルにつけナイスボギーとすると、15番では156ヤードのセカンドショットをピンに直撃させるスーパーショット。最終18番もカラーから7メートルのバーディーパットをねじ込み、圧巻のスマイル劇場を完結させた。
これで賞金ランキングでは再びトップに返り咲いた。今季の目標に定める賞金女王レースも視界良好だが、「ランクも大事ですが、これまでの10試合のゴルフの内容に満足しています」と、内容と結果が伴っている自身のゴルフに笑顔は止まらない。
インタビューも通訳無しで完璧にこなす彼女は、優勝スピーチでは博多のギャラリーに「元気しとっと?頑張ったとよ!」とかわいらしい博多弁でご挨拶。「日本語って関西弁とか博多弁とかあってオモシロイですよね」。茶目っ気たっぷりに語るスマイルキャンディは、まさに向かうところ敵なしだ。
服部真夕 (2位タイ:-5)
「今日はチャンスに付いたバーディーパットをほとんど決められたので、結果につながったんだと思います。ショットが良かったですね。他は全体的に普通でした。来週の地元での大会前にいい成績を出せたので、いい形で終われたのかなと思います」。
全美貞 (2位タイ:-5)
「今日はショットは悪くなかったんだけど、パットがあまりにも入らなかった。もうちょっと、そこが何とかできれば結果は違っていたかもしれない。楽しんでプレーすることは出来なかった。悔しいというよりも、もったいないという気持ちの方が強いですね」。
フォンシャンシャン (2位タイ:-5)
「今日は全体的に自分としてはいいプレーが出来ていた。今週は月曜日に一度上海に戻って、日本には火曜日に帰ってきたので、少し体力的には疲れ気味でした。初日あまりよくなかったけど、残り2日間いい追い上げが出来ました」。
柏原明日架 (6位タイ:-4)
「今日は朝からいつもと違う緊張感で、思ったより身体が動かなくて。うーん…今日は波に乗れなかったというか、自分で流れをつかめなかったなと思います。今日は緊張が一日中続いていました。そういう状況が今までなくて、自分が対応できなくて。(今後の抱負)気持ち的にも上を目指さなきゃなと思いました。プロテストや主催者推薦の試合に向けて、今回悔しい思いをしたので、次につなげて頑張っていきたいです」。
横峯さくら (9位タイ:-3)
「先週の3日目くらいから調子が良くて、チャンスには付くんですけど、決め切れないっていう…。ストレスのたまるゴルフが続いています。(結婚後、初のベスト10入り)私自身、ゴルフの調子が悪い時に結婚してしまったんで(笑) 決して結婚してから調子が悪くなったわけではないですから。でも、かみ合えばもっと良くなると思います」。
上田桃子 (9位タイ:-3)
「今日はフェアウェイキープ率が悪かったし、パットも入らなかった。上手くコントロール出来ていなかったです。最終日に4つボギーは出すぎだと思いますね。伸ばさなきゃいけないのに出だしでボギーで、前半9ホール、自分の中で中途半端になってしまっていた。全体的に流れもよくなかったですね」。
関連ニュース & トピックス
- 2023.12.20
- ラストスマイル イボミが選手初の特別功労賞
- 2023.12.13
- GTPA表彰式 新人賞・櫻井心那 特別賞・イボミ
- 2023.10.22
- 最新情報②ーNOBUTA GROUP マスターズGC レディースー次戦へひとこと
- 2023.10.20
- ありがとう!イボミ、日本でのラストゲームを戦い抜く
- 2023.10.19
- 最新情報②ーNOBUTA GROUP マスターズGC レディースー明日へひとこと