中京テレビ・ブリヂストンレディスオープン　1日目

選択と集中
飯島茜が森田理香子らと共に首位発進を決める

　2014年度LPGAツアー第12戦『中京テレビ・ブリヂストンレディスオープン』（賞金総額7,000万円、優勝賞金1,260万円）の大会1日目が、愛知県豊田市の中京ゴルフ倶楽部 石野コース（6,459ヤード／パー72）で開催された。

　大会初日は、飯島茜、森田理香子、フェービー・ヤオ（台湾）、笠りつ子の4名が68ストロークをマークし、4アンダーで首位に立った。1打差の5位タイには6名が続く混戦模様となっている。（天候：晴れ、気温：23.5℃、風速：1.5メートル）

 4人が首位に並ぶ混戦模様となった初日。その中で昨年の『サントリーレディスオープン』以来の首位に立ったのが飯島茜。「今年はショットは悪くないけど思うような結果が出ないということに悩んでいました」と話す通り、今季は出場した10試合中、最高位は23位、予選落ちは3回を数えるなど、優勝6回の実績を誇る飯島にとっては満足の行かないシーズンとなっている。

　ショットには自信を持っている。たびたび片山晋呉プロと一緒に練習を行い、片山プロからお墨付きをもらうほどショットの精度は上がっているが、結果に結びつかない。焦りさえ感じていた。そんな中、低迷の原因が技術ではなく、「距離感とか番手とか決断力がなかった」ということが分かった。そこで、飯島はビジネスの世界での戦略のひとつである「選択と集中」を試みた。つまり、強みであるショットの効果を最大限に引き出すために、ショットすることだけに専念し、不得意な分野である「決断力」を切り離し、キャディに委ねた。まさに、「選択と集中」。

　この戦略は吉と出た。約1年ぶりの首位。「マネジメントがキャディさんと噛み合っているので普段通りにできれば崩れないと思います」と言葉の端々に自信があふれているのは、お互いの役割分担が成功している証拠であろう。ビジネス界では「選択と集中」で業績を伸ばした企業も多々あるが、ゴルフ界での「選択と集中」の結果はどうなるだろうか。明日からの飯島の活躍が楽しみだ。

森田理香子 （1位タイ：-4）
「（このコースは）昨年優勝しているし、その前2位なんで、イメージもいいんでしょうね。過去にもこの試合をきっかけにして良くなったというのもあるし、このコース自体好きですね。ずっと成績が良くないので、成績よりもいまできることをしっかりやりたい。明日、明後日しっかりやれば、優勝まで近づけるはず。これから良くなるきっかけにしていきたいです」。

笠りつ子 （1位タイ：-4）
「今日はノーボギーでした。今年初だったんで良かったですね。外してもアプローチとパターでカバー出来たのが良かったですね。まだ1日ですけど、結果を求めずにやっていきたい。自分らしくいきたいですね。（優勝の予感は？）気持ちは前向きにいきたいですね」。

フェービー・ヤオ （1位タイ：-4）
「ショットが今日はすごく良かったです。2つ外したんですけど、1つはほぼグリーンで1回だけのようなものでした。（フジサンケイで優勝してから気持ちは？）変わらないんですけど、自信はつきましたね。（2勝目に向けて？）まだ何も考えていないです。ただ、今日は固くなっているところがあったので、明日はリラックスしてやりたいです」。

横峯さくら （5位タイ：-3）
「今日はショットがあまり良くなくてチャンスが少なかった。でも、パットに助けられました。（初日いいスタート？）そうですね。位置的にはすごくいい位置。明日以降もショットの修正と寄せにこだわっていきたい」。

佐伯三貴 （5位タイ：-3）
「（前半すごかったですね）楽しかった。全部ピンを指していましたね。ここは得意なコースだと思っているので、待っていればチャンスが来ると思っていた。最近調子悪いねと周りに言われるんですけど、（シーズンが）終わったらちゃんと上（位）になっていると思います」。

鈴木愛 （5位タイ：-3）
「練習ラウンドからインの方は相性が良くて回りやすいなと思っていたんですけど、アウトは練習ラウンドから打ちにくくて、何か苦手意識がありました。今日も練習ラウンドと同じ感じになってしまいました。（明日は？）最近はいつも2日目落とすので、アンダーパーで回りたいですね」。

服部真夕 （5位タイ：-3）
「ショットが本当に良いところに付いているのでバーディーにつながっているのではないかと思います。ショットに自信持ってやれています。今日もグリーン外したのは2回しかなかったので」。