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2014.7.4

日医工女子オープンゴルフトーナメント 1日目

ゴルフの極意は"フルスイング"
横峯さくらが圧巻のゴルフで首位発進

 2014年度LPGAツアー第18戦『日医工女子オープンゴルフトーナメント』(賞金総額6,000万円、優勝賞金1,080万円)の大会1日目が、富山県富山市の八尾カントリークラブ(6,454ヤード/パー72)で行われた。

 この日7バーディー・ノーボギーの横峯さくらと、8バーディー・1ボギーの若林舞衣子が7アンダーで首位に並んだ。1打差の3位タイには飯島茜とジョンヨンジュ(韓国)、2打差の5位タイに笠りつ子、堀奈津佳、辻梨恵の3人がつけている。(天候:曇り時々雨、気温:22.9℃、風速:1.5メートル)


 世界屈指の難コースに挑んだ全米女子オープンで、7位タイの好成績を挙げた横峯さくら。ショットでグリーンをとらえるためには、それこそ針の穴を通すようなコントロールが求められる極限の消耗戦のなかで、横峯が出した答えは「フルスイングをすること」だったという。

 「フルスイングの方が方向出ますね。リズム良く振れるし、ちょっとミスしてもそんなにトラブルにならないです」。

 よくアマチュアゴルファーに使われる「中途半端にコントロールショットをするよりも振り切ったほうがいい」という教えがあるが、どうやらこれは毎年1億円の賞金を稼ぎ出すトッププロにも当てはまるらしい。この日、横峯がそのフルショットで叩きだした数字は、圧巻のパーオン率100%。「終わってみれば全部パーオン、気持ち良いですよね」。そうニッコリほほ笑んだこの日の勝者。ゴルフの極意を見事に体現してみせた。


 自身ベストスコアタイとなる65をマークし、首位発進を決めた若林舞衣子。「久々にパットが入ってくれて、楽しい一日でした」とラウンド後は笑顔がはじけたが、それもそのはずだろう。この日奪った8バーディーの内、実に半分の4つが、実に10メートルのロングパットを沈めたものだった。結果だけ見ればパットが入りまくった一日、しかしその結果にはしっかりとした布石があった。

 前週「パッティングで微妙に向きが向けてない」ことに気付いたといい、「ボールの線を打ち出す方向に合わせる」という作戦をとることにしたのだという。この作戦、プロアマ問わずよく使われるものだが「私はフィーリングが合わないと気持ちよく打てない。ボールの線を合わせるとなると、完璧に合わせてしまいたくなるので」とこれまでは敬遠していた。

 そこで一計を案じ、「ロングパットの時だけ合わせる」という若林バージョンで使用することに。かくしてこれが見事に大当たり。圧巻のバーディーラッシュで、2年ぶりのツアー3勝目に向け最高のスタートを切った。


飯島 茜 (3位タイ:-6)
「欲を言えばもうちょっとバーディーを取れたらと思うけど、アイアンの感覚が戻ってきてるので、6アンダーは良かったと思います。(復調のキッカケは?)片山晋呉さんとLINEでやり取りさせてもらって、感覚が悪いと言ったら"とにかくアプローチをやったほうがいい"と言われて、長いクラブを打ちたい気持ちを抑えてやっていたら、感覚が戻ってきました。30~40ヤードくらいのアプローチを左手でやってから、両手でやって…と。調子が悪くなると手に意識がいくので、足に意識がいくように練習してます。左手、右手、両手とやって、だいぶ慣れてきました」。

ジョン ヨンジュ (3位タイ:-6)
「腰を痛めてずっと欠場してて、腰の不安がある中でのラウンドだったので、身体は良くも悪くもなく、いつもどおりでした。その中でパッティングが上手く入ってくれたのでよかったです。いい所につけているので、出来れば優勝したいですけど、最後まで悪くならないように状態を維持しながら頑張りたいです」。

笠 りつ子 (5位タイ:-5)
「ドライバーが飛んでましたね。残りをショートアイアンで打てたので、ピンに近づいてバーディーチャンスが多かったかなと思います。パットのタッチも合ってた感じですね。例年より距離が短くなったところも何個かあったので、やりやすかったのはあります。5月くらいから調子悪くなってたけど、なんとかいい感じに流れを持ってきてるので、あとは勝つのみ。(不調のときは)練習するのもイヤになったので、いろんな人に話を聞いて、今は大丈夫な感じです(笑)。自分ではメンタルがダメだと思ってたけど、古閑(美保)さんが"単に技術が無いだけ"とピシャッと言ってくれて、逆にスッキリしました」。

堀 奈津佳 (5位タイ:-5)
「(殻を破ったようなラウンド)そうですね。ショット、パットなかなか上手くいかなかったけど、先週ぐらいから良くなってきて、今日も久しぶりにいい結果で、すごく嬉しいですね。こうやって、やってきたことがいい結果につながるとすごく嬉しいです。あと2日間あるので、自分が出来ることをしっかりやりたいですし、ピンを攻めていければと思います。(昨日、ステップ・アップ・ツアーで妹の琴音さんが優勝)やっぱりすごい嬉しいです。小さい頃から一緒に練習してて、嬉しいですし、頑張らなきゃというのもあります」。

辻 梨恵 (5位タイ:-5)
「ドライバー飛んできてます。全然クラブは替えてないですけど、(飛距離アップの)実感はありますね。(飛距離アップの要因は?)トレーニングを欠かさずやってるのがあると思います。試合が終わって月曜日にジムに行って、2時間くらいトレーニングしてます。身体は前から出来上がってたけど、上手く身体の使い方が合ってきたというか、やっと球にパワーが伝わるようになってきました。(今シーズンの目標設定は?)今年はまずシード権の獲得で、その中で優勝を目指しています」。

下村 真由美 (8位タイ:-4)
「(昨年はこの大会で2位。コースの相性は)いいですね。やっぱり好きみたいです。回っていてもミスのイメージはもちろんあるんですけど、ティーグラウンドに立った時の見え方が気持ち悪い感じがしない。最近ドライバーで悩んでいたので、気持ち悪い感じがしないっていうのは大きいかもしれないです。グリーンの状態も去年よりキレイですね。ようやく先週予選を通って、自分の中でショットのイメージが出てきていて、今日はそれができたのでよかったです」。

酒井 美紀 (11位タイ:-3)
「今日は全体的に良かったけど、パッティングが入らなくて、惜しいパットがいくつかありました。(先週、念願の初優勝を達成)ラウンドしてる途中で"優勝おめでとう"と声をかけてくれる方がいてくれて、すごく嬉しかったし、ちょっと有名になったのかなと思えました。今日はパッティングでショートすることが多かったので、明日はもっと強気で打っていきたいです」。

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