センチュリー21レディスゴルフトーナメント　1日目

ホットな戦い！ アンソンジュが今季4勝目に向けて好発進

　2014年度LPGAツアー第20戦『センチュリー21レディスゴルフトーナメント』（賞金総額6,000万円、優勝賞金1,080万円）の大会1日目が、静岡県伊豆の国市の伊豆大仁カントリークラブ（6,531ヤード／パー72）で開催された。

　初日、首位に立ったのは7バーディー・ノーボギーで回ったアンソンジュ（韓国）。1打差の2位タイには西山ゆかりと藤本麻子、2打差の4位タイにウェイユンジェ（台湾）とイジミン（韓国）がつけている。（天候：晴れ、気温：32.4℃、風速：1.9メートル）

　最高気温33.6℃と夏本番を迎えた初日。単独首位に立ったのは、気温以上に熱いゴルフを展開したアンソンジュ。7バーディー・ノーボギーと圧巻のゴルフだった。

　悔しい思いをした全英女子オープンから帰国後の先週は、痛めている手首の治療や、自宅でゆっくり休むなど完全休養にあてた。一方、アンが欠場した先週、成田美寿々はプレーオフの末、今季3勝目をあげた。これでアン、成田ともに今季3勝で並んだが、「自分は（成田の優勝を）気にしてない。成田さんが素晴らしいプレーで優勝して、上手いから優勝した」と、アン本人はあくまでも自分のゴルフだけを見つめる。

　一方、初日、2アンダーの16位タイスタートとなった成田は、「（明日は）アンちゃんを追いかけていきたい」と、アンを目標に据えた。追いかける成田と追われるアン。4勝目を狙う二人の戦いはますますヒートアップしそうだ。

首位に一打差の2位タイと好発進を決めたのが、レギュラーツアー初優勝を狙う西山ゆかり。首位スタートを決めた『Tポイントレディス』に次ぐ好位置で、大会初日を終えた。

　今週は、大先輩の高又順がキャディを務めている。今回、高からのオファーを受けて実現した。高とは10年以上前から親交があり、食事やカラオケに行く間柄。妹のようにかわいがってくれているが、人としてもプロとしても高は大先輩。当初は恐れ多いと悩んでいたが、最終的に快諾した。その判断は正しかったようだ。

　「ラインの読み方や打ち方が勉強になりました。同じ目線に立って言ってくれるので…」と、レギュラーツアー通算8勝を誇る名プレーヤーのアドバイスは、西山には効果てきめんだった。一方、高も「ドライバーショットは安定していた。安心して見ていられる」と、西山の成長を実感している。心強い味方を手にした西山。明日も二人三脚で、初優勝に向け更なる上位を目指す。

藤本 麻子 （2位タイ：-6）
「（先週に引き続き好調）だいぶショットの調子が戻ってきて、自分のマネジメント通りに打っていけてるので、戻ってきています。（2つのボギーはいずれも3パット）初めてのコースで考え過ぎなところもあって…ちょっと打ち切れなかったです。それ以外に良いパットもあったので、これから距離感練習したいなと思います。明日も3パットあるかもしれないけど、気持ちを切らさずに最後までやりたいです」。

ウェイ ユンジェ （4位タイ：-5）
「今日は久しぶりに全部良かったですね。今シーズンに入ってクラブ、シャフトと自分に合うものを探していて、今週やっと求めているフィーリングのものが見つかって、今日は噛み合ってくれました。初めてのコースで新鮮だし、明日も今日と同じようにパッティングのタッチが合うように考えてプレーしたいですね。（暑さ対策は）いつもは常温のドリンクを飲んでいるけど、今日は体温を下げるために冷たいものを飲み続けました。あとは日傘ですね」。

成田 美寿々 （16位タイ：-2）
「今日はしんどかったです。調子良くなかったけど、曲がりなりにもまとめられたと思います。ボギーは2つとも3パットだったので、一つで抑えたかったかなと。ラインというより距離が合わなかったです。あまりに遠くに乗せてたので。明日はアンちゃんを追いかけつつ。じわじわと一打一打追いかけていきたいです」。

渡邉 彩香 （16位タイ：-2）
「アイアンショットがイマイチだったのでバーディーチャンスが少なかったけど、そんな中でアンダーで回れたので、まあまあかなと思います。（首位まで5打差）距離が短いのでウェッジの調子が上がればスコアは伸ばせると思うので、明日か明後日どっちか一日で爆発できれば追いつく可能性があると思う。ウェッジ思い切りいけるようにしたいです」。

柏原 明日架 （33位タイ：-1） ※アマチュア
「初めてのコースで一回しかラウンドしてなくて、イーブンくらいでいいかなと思っていたんですけど、試合に入ると飛距離も伸びてパー5で2オンするところもあって、回るにつれて目標スコアが伸びていって""イーブンじゃダメだ！""と思ってたら、途中2オーバーまで行ったり…。今日は精神的に疲れました」。