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2020.5.12

感謝の30周年④~黄金世代のステップ・アップ・ツアー

<Photo:Ken Ishii/Getty Images> 

 2020年、ステップ・アップ・ツアーは30周年を迎えました。長い歴史の中で、さまざまな強化策が行われ、ツアーは変遷していきます。ツアーエリートの代名詞になっているような黄金世代も、ステップを経験して着実に力をつけた選手がたくさん。長い将来のプロ生活で、少しの回り道が飛躍の原動力に変わっていく。吉本ひかるの場合は、いったい-。 

 シード選手として勝負の今年、新型コロナウイルス感染症の影響で、シーズン開幕が大幅に遅れている。しかし、プロ4年目の吉本ひかるは今、しなければならないことをしっかりと見据えていた。

 そんな気構えが整ったのは、まぎれもなくステップ・アップ・ツアーの経験からだろう。最終プロテスト合格の後、「いきなり、JLPGAツアーへ出場しても、果たして結果が残せたかどうか、私にはわからない。おそらく、緊張が先に立ち力を出しきれなかったかもしれません。ただ、これだけは間違いない。プロテスト合格して、すぐにステップへ出場できたことは、とても良かったと思う。しっかりと試合経験を積んで、JLPGAツアーへ挑戦することはすごくいい流れでした」。

 ルーキーイヤーの17年、日台交流うどん県レディースゴルフトーナメントでプロ初優勝を飾る。ステップ4戦出場で、トップ5が3回という成績だった。18年はJLPGA、ステップと2つのツアーへ参戦。基礎固めを行う。「JLPGAツアーは、ギャラリーが多い。それから、トップの選手と一緒で勉強することがたくさんあった。でも、いろいろと気になることばかり。そんな時に、ステップの試合では2年目ということもあって、集中力がアップしたような気がします。残り距離、クラブ選び、風向きの確認、コースマネジメントなど、1人で行う。判断が良かったとか、すぐに結果が出る。そうしたことが経験値になって、実力がつくと思います。時間が経つにつれ、JLPGA、ステップでもやることは同じ-と自信がついた」。

 3年目の進化を発揮して、19年は賞金ランキング28位でシード選手となった。年間トップ10が8回。春シーズンの快進撃から、ツアー初Vが近いと感じたが、20年の課題へ変わった。「3シーズンはこんな感じでした。ステップで試す→自信がつく→JLPGAツアーでいいプレーができる」。ホップ・ステップ・ジャンプを地で行くロールモデルのようだ。すなわち、ステップ・アップ・ツアーへ感謝のメッセージだろう。

=つづく

【アマチュア優勝記録】


【最年少優勝記録】


【最年少出場記録】

※アマチュア選手除く

取材、データ構成=メディア管理部・中山 亜子、鈴木 孝之、宮崎 善秀

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