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2014.10.12

スタンレーレディスゴルフトーナメント 最終日

アンソンジュが大逆転で今季4勝目 賞金女王レースもトップに返り咲く

 2014年度LPGAツアー第30戦『スタンレーレディスゴルフトーナメント』(賞金総額9,000万円、優勝賞金1,620万円)の最終日が、静岡県裾野市の東名カントリークラブ(6,561ヤード/パー72)で開催された。

 首位と4打差3位からスタートしたアンソンジュ(韓国)がこの日6つスコア伸ばす猛チャージで通算14アンダーとし、今季4勝目を飾った。2打差の2位に李知姫(イチヒ・韓国)さらに1打差の3位に酒井美紀が入った。(天候:曇り、気温:21.4 ℃、風速:2.8メートル)


 アンソンジュの大逆転劇は、12番パー4のパーセーブから始まった。「セカンドショットをミスしてしまい、40ヤードのアプローチが残ってしまいました」。その時首位を行く同組の李知姫は、8番から3連続バーディーを奪っており差は既に5打差。絶対にスコアを落とせない状況の中迎えた大ピンチだったが、このアプローチを1メートルに寄せナイスパーとすると、その勢いのまま13番、14番で立て続けにバーディーを奪ってみせる。

 これでプレッシャーがかかったか、李は12番、15番とボギーを叩き、差が一気に縮まると、「あれが大きかった」とアンが振り返った16番パー3のバーディーで、ついに二人のスコアは並ぶことになった。勝負が持ち越された18番パー5、2010年にも二人のプレーオフが繰り広げられた因縁のホールだが、結果はボギーを叩いた李に対し、アンは貫録のバーディーフィニッシュ。勝利の女神は4年前と同様アンにほほ笑んだ


 見事な逆転劇について問われると「考えてなかった優勝なので…感激です」と声を詰まらせながら語ったが、「考えてなかった」というのには二つの意味があるという。一つ目はもちろんこの日の試合展開から。残り7ホールで首位とは5打差、「もちろんその時点では諦めてはいませんでしたが、2位でも良いかなという感じでした」と逆転優勝は、現実的なものとしては考えられなかったという。

 そしてもう一つは自身の状態から。3連覇がかかっていた8月の『ニトリレディス』を手首痛のため大会初日に泣く泣く欠場し、その後約1か月試合から遠ざかっていた。「ミヤギテレビ杯から復帰して成績も良かったんですけど、こんなに早く勝てるとは思っていませんでした」とダブルの想定外からの優勝に、最後は目を細めてほほ笑んだ。


 これで今季4勝目を飾るとともに、イボミ、申ジエらとデッドヒートを繰り広げている賞金女王レースでもトップに返り咲いた。「それを考えると緊張してしまうので、まだ考えないでプレーしたいです」と3年ぶり3度目の賞金女王についてはまだまだ「考えてない」という。「それよりもアンソンジュらしいゴルフをしたいですね」と意気込むが、平均ストロークでもトップを走るこの人らしいゴルフが出れば、賞金女王は自ずと見えてくる。それはもちろん「考えている」だろう。

李 知姫 (2位:-12)
「18番ホールで3打目をバンカーに入れてしまったのがもったいなかったですね。今日はショット自体が悪くなかったんですけど、パターが入らなかったのが優勝できなかった要因だと思います。久々にこういう試合ができて、残り試合も良いイメージを持ってプレーできると思います。あとはこういう試合を多く経験しないと優勝するチャンスが来たときに良いプレーができないので、優勝争いの機会を増やせるように頑張りたいです」。

酒井 美紀 (3位:-11)
「17番に入ったとき、後ろの組はトップが14アンダーだと思っていたので、”私も何とか攻めていかなければ”と思っていました。でも私がボギーを叩いてしまって…。今週は体調が悪い中で、このような優勝争いができたことで自信もつきました。来週、もっと体調が良くなれば、優勝争いもできるかもしれないと思っています」。

原 江里菜(4位タイ:-10)
「チャンスについたところもスコア以上にありましたし、もったいないゴルフといえばそうなりますが、でもイーグルもありましたし、チップインもあったので、全体の流れとしてはいい1日だったと思います。ゴルフの流れとしては、次に繋がる部分もありますが、それ以上にショットなど修正するところも沢山あるので、修正して来週の試合に臨んでいきたいですね」。

成田 美寿々 (6位タイ:-7)
「4番の3パットで流れが切れてしまったの、その後はボギーを重ねていくばかりになってしまいました。2連続ボギー以降のパッティングはこれまでと違う感じのパッティングにはなってしまいましたが、それまではいつ入ってもおかしくないパッティングが出来ていたので、満足はしています。(来週は?)ドライバーの状態が酷いので、ドライバーを猛練習しないとやっていけないです」。

佐藤 耀穂 (10位タイ:-6) ※ベストアマチュア賞
「とにかく緊張した1日でした。朝イチのティーショットはギャラリーも多かったし、プロの試合でこの順位で最終日を迎えることも初めてだったので、味わったことのない緊張でした。2番ホールくらいからは慣れましたので、その後はプレーを楽しめていけました。今日同じ組だった酒井選手はグリーンを外した時のアプローチの対応が素晴らしかった。私は一辺倒なアプローチしかできないので、今後はもっといろいろなアプローチが出来るようにしていきたいです」。

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