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2014.10.19

富士通レディース 最終日

アンソンジュが三つ巴のプレーオフを制し、今季5勝目
賞金女王にまた一歩近づく

 2014年度LPGAツアー第31戦『富士通レディース』(賞金総額8,000万円、優勝賞金1,440万円)の最終日が、千葉県千葉市の東急セブンハンドレッドクラブ 西コース(6,635ヤード/パー72)で開催された。

 最終日は、11アンダーで並んだアンソンジュ、横峯さくら、菊地絵理香の3人によるプレーオフとなった。1ホール目でバーディーを奪ったアンソンジュがプレーオフを制し、今季5勝目をあげた。3打差の4位にはテレサ・ルー、4打差の5位タイグループには、森田理香子、姜秀衍、福田真未が入った。(天候:晴れ、気温:23.7℃、風速:1.8メートル)


 先週のような涙はなかった。むしろ激闘の末の疲労感が漂っていた。「今日は体が重くてきつかった」と語ったアンソンジュ。手首痛という不安要素を抱え、さらに先週の『スタンレーレディス』では逆転優勝したものの、その疲労は蓄積したまま。緊張感が続く日が続けば、過去に2度賞金女王に輝いたアンといえども、心と身体のコントロールは難しい。特に今日のような展開では…。

 出だしの1番でバーディーを奪ったアンだが、菊地絵理香も同じくバーディーを沈め、その差は変わらない。すると、3番、4番で連続ボギーを叩き、ついに菊地にトップの座を奪われた。更に7番でもボギーを叩き、菊地に2打差を付けられる苦しい展開。「今日は私の優勝ではないな」と弱気になるほど、気持ちは不安定だった。このままだったら、今日の優勝はなかっただろう。

 「これではダメだ」。そう気付いたアンはキャディと世間話をして気分転換を図った。さらに、優勝争いの真っ只中にいながら、「さくらちゃんと絵理香ちゃんのプレーは面白い。ギャラリーは楽しいだろうな」と、まるで傍観者のような言葉まで…。しかし、この気分転換が功を奏した。気持ちが切り替えられたことで、心と身体のバランスを取り戻した。安定感を取り戻したアンは、後半を2バーディー・ノーボギーでまとめ、崩れない"いつものゴルフ"を取り戻した。

 最終ホールを終えてアン、菊地、横峯さくらの3人が首位に並び、勝負は三つ巴のプレーオフへ。この時点で、流れは完全にアンのものだった。菊地と横峯がグリーンを外したのに対して、自身はきっちり2オンに成功すると、最後のバーディーパットも冷静に沈め、勝利を手にした。

 これで今季5勝目、ツアー通算18勝目を挙げた。さらに、史上最速で生涯獲得賞金6億円を突破。これは、これまで横峯が持っていた167試合の記録を大きく上回る119試合目での達成だった。「もう優勝はいらない」と冗談交じりに語ったアン。しかし、目指すは賞金女王。また一つ、頂点までの距離を縮めた。


菊地 絵理香 (2位タイ:-11)
「(プレーオフの18番)左のラフに入った時点でピンは狙えないので、右の端に乗ったらと思って狙ったけど、出だしが左にいったのでr…。仕方ないですね。(8月のNEC軽井沢72と同じく、三つ巴のプレーオフ…)前回よりは落ち着いて出来たと思いますけど、緊張はちょっとありましたね」。

横峯 さくら (2位タイ:-11)
「(プレーオフの第2打は)ピンまで164ヤード、7番アイアンです。ちょっとアドレナリンというか、飛びすぎてしまった部分がありました。奥はしょうがないと思っていたのですが、逆目だったので難しかったですね。優勝出来ていれば、それに越したことはないしハッピーだったと思いますけど、久しぶりに優勝争いできて、最後の最後まで戦うことが出来て、本当に良かったなと思います。すごく手応えは良くなってきたかなぁと思います。(来週はディフェンディング大会)頑張ります」。

森田 理香子 (5位タイ:-7)
「今日が一番パットが入りました。ショットは変わらず良かったので、初日、2日目は入らなくてのゴルフだったのが、今日は入ってくれました。(いい感触はつかめた?)今週はオーバーパーが無かったので。調子は良いし、パッティングが入ればスコアは出ると思うし、上にいけると思うので、残り試合頑張ります」。

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