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2014.11.2

樋口久子 森永レディス 最終日

新たなスタイルに挑んだ上田桃子
劇的なバーディーフィニッシュで今季2勝目を飾る

 2014年度LPGAツアー第33戦『樋口久子 森永レディス』(賞金総額7,000万円、優勝賞金1,260万円)の最終日が、千葉県市原市の森永高滝カントリー倶楽部(6,652ヤード/パー72)で行われた。

 この日首位と1打差からスタートした上田桃子が、4バーディー・1ボギーとスコアを伸ばしてトップを逆転。後続を1打差でかわし、通算10アンダーで今シーズン2勝目を飾った。1打差の2位には表純子、2打差の3位タイには原江里菜、吉田弓美子がつけた。大会ホステスプロの宮里美香と木戸愛は、ともに通算7アンダーの5位タイ。(天気:曇り、気温:22.4℃、風速:2.6メートル)


 この日最終ホールの18番(パー5)でバーディーを奪った選手は、わずかに5人。午後になると強いアゲンストの風が吹き、多くの選手がパーを拾うのがやっとという難関ホールで、最後にバーディーパットを沈め、高らかに拳を突き上げたのは上田桃子だった。

 「自分にあまり期待しないように」と前日に意気込みを語った通り、上田のスタートは静かだった。パーを重ねて迎えた4番で3パットからボギー先行のゴルフに。逆に同スコアからスタートした表純子は、前半だけでスコアを4つ伸ばしていたが、「勝負どころに来た時に頑張ろう」とキャディーと話すなど、その状況を冷静に見ることが出来ていたという。

 上田といえば、攻めの気持ちを全面に出してプレーするのが持ち味。実際に前回優勝した『CAT Ladies』でも「最後まで攻めます」と宣言した通り、18ホール攻め抜いて見事復活優勝を果たしてみせた。その上田に心境の変化をもたらしたものは、現在賞金女王の座を激しく争う二人だったという。

 「ボミやアンちゃんは、調子が良くなくても最終的に勝ちを引き寄せる」と彼女らを評し、「それは自分にはないもの」と付け加えた。「自分も調子が良くない中でも、欲を出さずにチャンスが来るのを待とう」と、彼女らの戦い方に倣い、本人がよく表現する"スイッチを入れる"のを抑えたという。優勝後の会見で、そのスイッチはいつ入ったのか問われると「正直言うと、18番のバーディーパットまで入りませんでした」と答えた通り、今日の勝利は新しいスタイルで引き寄せたものとなった。

 来週の戦いの舞台は、過去2勝を挙げている思い出の地。その相性の良い大会には果たしてどちらの上田桃子で挑むのか。それはもちろん、彼女だけが知っている。


表 純子 (2位:-9)
「後半、ダメでしたね。後半はショットが良くなかった。ドライバーが右に行ってたのが結構あったので、右に行かないようにと思ってたら引っかかってました。18番のセカンドは前上がりだったし、風にのって結構行ってしまいました。サードショットはフォローだと思って奥はイヤだなと…。ちょっと突っ込めなかったですね」。

原 江里菜 (3位タイ:-8)
「最後の17、18番は悔しいけど、いい緊張感の中で後半ノーボギーで回れたのは良かったと思います。17番は打ち切れなかったので悔しいですね。18番は打ちたい所にカップオーバーして打ち切れたので、悔いはないです。入るか入らないかは、運なので。優勝争いというより、ひとつでも上にいきたいと思ってやっていて、結果は悔しいけど、次につながると思います」。

吉田 弓美子 (3位タイ:-8)
「18番は途中で"3打目入ったら(優勝)あるぞ!"と、高い志でいきました。けど、難しいピンポジションだったので、キャディさんと相談してピッチングで…。でも、いいサードショットだったと思います。(終盤戦への手応えは?)ほとんど来年に向けてという感じだったけど、この勢いで優勝争いが出来る可能性もあると思うので。土壇場でいいゴルフ、自分のゴルフが出来たので、また来週も優勝争いが出来ればと思います」。

木戸 愛 (5位タイ:-7)
「最後、もったいなかったですね。あまり良い感じで上がれなかったのは悔しいですね。キャディさんとも"後半からだ!"と話してて、自分の中でも盛り上げていって、いい感じで進んでたけど、最後の"ここぞ"という時にバーディーが取れなくて、ボギーを叩いてしまうのは、今の自分を物語ってるように感じました。最後はみなさん観てたので、いい形で上がれれば良かったけど、これをバネにして次、頑張ります」。

宮里 美香 (5位タイ:-7)
「最終日を60台で回れたのはよかったと思います。優勝に手の届く位置でプレーしてて、実感したのは手応えも感じた一週間でした。(ホステスプロとして)去年まではあまり成績が出なくて、ちょっと申し訳ない気持ちがあったけど、今年は強いモチベーションを持って臨めたのでよかったと思います」。

勝 みなみ (23位タイ:-1) ※ロゥエストアマチュア獲得
「(最終9番ではティーショットを池に入れたが、パーセーブ)お母さんと"ボギーでいいから、なんとかダボは避けよう"と言ってて、3打目で乗って結構長いパーパットだったので、寄せようと思ったら入ってくれて良かったです。7番も長いパーパットが入ってくれて、そこで粘れたので8番でバーディーが来たと思う。最後の9番のパーパットは、次につながると思います。(次はリコーカップに出場、それまでは?)学校に行きます。早く友達に会いたいです。テストも終わったし、もうルンルンです(笑)」。

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