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2014.11.8

ミズノクラシック 2日目

無欲の勝利へ
鈴木愛が日本ツアー2勝目に王手
イルヒー・リー、ローラ・デービースとともに首位に並ぶ

 全米女子プロゴルフ協会公式戦『ミズノクラシック』(賞金総額$1,200,000、優勝賞金$180,000)の第2日が、三重県志摩市の近鉄賢島カンツリークラブ(6,506ヤード/パー72)で開催された。

 この日、自己ベストを更新する64をマークした鈴木愛が、ローラ・デービース(イングランド)、イルヒー・リー(韓国)とともに、首位に立った。1打差の4位タイには、香妻琴乃、李美香(韓国)、チェラ・チョイ(韓国)、2打差の7位にはイナリ(韓国)が続いている。(天候:晴れ、気温:18.9℃、風速:1.4メートル)

“ムービングサタデー”の名の通り、順位が大きく動いたこの日。首位に立ったのは、この日、9バーディー・1ボギーの64をマークした鈴木愛。自己ベストスコアを更新する好調なゴルフで、前日の16位タイから一気にトップタイに踊りでた。 15番から続いたバーディーは圧巻だった。15番ホールは、405ヤードのパー4。セカンドショットはピンまでは残り152ヤード。7番アイアンで打たれたボールはピン右奥2.5メートルに止まった。1つ目のバーディー。続く16番は、540ヤードのパー5。83ヤードのサードショットを54度のウェッジでピンそば1メートルにつける。2つ目のバーディー。鈴木のバーディーラッシュは終わらない。17番、180ヤードのショートホールでは、ピン左奥1.5メートルにつけ、3つ目のバーディー。

 そして、最終ホールの18番。昨日、ティーショットを左の林に打ち込んだ。「今日も18番は気持ち悪かったです」と、昨日のミスショットの残像が残るなか、「左はダメ」と自分に言い聞かせて放ったティーショットは、見事フェアウェイをとらえた。セカンドショットは、ピンまで残り172ヤード。打ち上げでグリーン面が見えないため距離感が難しい。最初ユーティリティーを握ったが、前の組が競技裁定のため待つことに。すると、風が変わった。変化を感じた鈴木はクラブを6番アイアンに持ち変えた。「これが良かった」と語った鈴木。ボールは見事ピン横1メートルに止まり、4つ目のバーディーを決めた。上がり4ホール連続バーディー。これはただ単に順位を押し上げるだけでなく、明日につながるフィニッシュとなった。


 今週は体調が思わしくないというが、「体調が悪いから、欲張らずにできたのが良かったのかな」と、無欲が好スコアに結びついた。これで、イルヒー・リー、ローラ・デービースと並び、首位で最終日を迎える。「自分のベストを尽くして米ツアーの試合でどれだけ戦えるかやってみたい」と、米ツアーでの優勝経験を持つ2人に胸を借りつつも、今日のように欲を張らずにプレーできれば、日本ツアー2勝目が見えてくる。


 この日、スコアを5つ伸ばし、首位タイに浮上したローラ・デービース。「とてもいいゴルフができました。特に、前半は良いプレーができた。後半は少しもたついてしまったけど」と、今日のゴルフを振り返ったデービース。特に、「今週はパターの調子がいい」と語るように、昨日は26パット、今日は27パットとパッティングが好調なゴルフを支えている。

 これで、13年ぶりの優勝に王手をかけた。優勝すれば、51歳35日での達成となり、米ツアーの最年長優勝記録を更新するだけでなく、岡田美智子が持つ50歳312日の世界記録をも破ることになる。「最年長優勝ができれば嬉しいけど、私もそれだけ歳を取ったんだな(笑)」と、大偉業を目前にユーモアを交えて語ったが、「非常にいいプレーをしなければいけない」と、世界記録更新に向け改めて気を引き締めていた。


イルヒー・リー (1位タイ:-9)

「パッティングとアプローチの調子がとてもいい。ここ数週間アジアでは良いゴルフが出来ているし、今週に関しては全てがうまくいっています。最終日に最終組でプレーするのはいつも楽しい。ローラ(デービース)と鈴木愛選手とプレーするのを楽しみにしています。私にとっては変わることなく、いつものように最終日に挑むだけ」。

香妻 琴乃 (4位タイ:-8)
「今日は…ナイス(プレー)ではないと思います。前半はラッキーという感じです。ショット自体に変化はないです。後半のボギーはしょうがないというか、ミスは出てしまうものなので。その後の上がり5ホールで全部パーだったことが悔しいです。明日もチャンスはあると思うので、流れと考え方は今日と同じようにやっていきたいです」。

チェラ・チョイ (4位タイ:-8)
「ショットもパッティングも非常に良かった。パッティングが好調だと自信に繋がります。14、15アンダーが優勝のラインになると思います。まだ勝ったことがないので、勝利する気持ちはわからない。ただ、去年はここで良いプレーが出来たし、ここ数試合調子も良いので自信はあります。もちろんどのコースでも勝ちたいと思いますが、特にこのコースは好きなので、その気持ちは強いです」。

イ ナリ (7位:-7)
「今日は1ホールずつ集中してプレーが出来ていたと思います。今シーズンは後半戦に入ってからショットがずっと好調です。パットが入ってくれることで、ビッグスコアになっている感じです。(優勝すればUSツアーのシード権も見えるが?)USツアーは夢といえば夢ですが、私は日本ツアーで成長してこれたという思いもありますし、日本ツアーで賞金女王になりたいという夢があります」。

横峯 さくら (11位タイ:-5)
「パッティングはロングパットの距離感が合っていませんでしたし、ラインの読みも合っていませんでした。自信を持って打てていなかったです。(明日は)優勝しかないと思っていますし、諦めたくないです。最後までやりたいと思います。今日も前半はパットが入ってくれて、ショット自体も悪くないので、明日は頑張ります」。

成田 美寿々 (11位タイ:-5)
「バーディーがたくさん獲れたので良かったです。“楽しくやろう”とガンガンピンを狙っていきました。守る気はさらさらなかったです。ここ2ヶ月は切り替えられなくてズルズル引きずってしまいました。先週試合を休んで、そのときに“楽しくゴルフをしよう”と思って、今日は風の中でも楽しめました。(賞金総額1億円突破もかかっているが?)今週で決めたいですね」。

申ジエ (22位タイ:-3)
「ミズノのホステスプロとして積極的なプレーをこころがけたが、ミスが多かった。(明日は)雨予報なので、フェアウェイがソフトになると思うが、いつも通り積極的なプレーをしたい。今日学んだことを明日に生かしたいです」。

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