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2020.6.25

渋野日向子-喜怒哀楽の長い1日

<Photo:Atsushi Tomura/Getty Images>

アース・モンダミンカップ カメリアヒルズカントリークラブ(千葉県)第1日

 後半に強い-持ち前のスタイルは健在だった。注目の渋野日向子は第1日、イーブンでホールアウト。終盤5ホールで3バーディーを奪取した。「例年と同じく、スロースターター。もうちょっと早く、バーディーを決めたかったなぁ。でも、5ホールで3つのバーディーをとることができて、安心しました」。とりあえずは、ホッと胸をなでおろす。

 ところが、プロ初のうっかりミスがやはり忘れられない。5番、1メートルのパーセーブをした直後、とんでもないことに気がつく。同伴競技者のプレーを妨げるボールマーカーを1クラブヘッドずらした後、元の位置へ戻し忘れてパーパットを打ってしまった。誤所からのプレーで2罰打を科され一転、ダブルボギーに。

 「パーパットを打つ前に、雨でグリーンへ水がたまっていた。ローラーをかけている時間があって、(マーカーを戻すことを)すっかり忘れていた。パッティングをしてから、何歩か歩いて思い出した。キャディーさんの顔を見た瞬間、オッとなって。もうその時は、怒りを通り越し、笑ってしまって…。自分が悪いというより、もう情けない。ルーリングのペナルティーは中学1年の過少申告があるぐらい」と振り返る。それでも、立て直しができたのは、「6番へ行く前に、競技中断になった。少し時間があって良かったと思います」。ここでは恵みの雨だった。

 2020-21年JLPGAツアーのスタート。新型コロナウイルス感染症の影響で、第1戦を迎える前夜、かつてなかったようなドキドキした時を過ごした。「夜8時にPCR検査の結果が出ると聞いていた。自粛期間中からできる限りの予防はしてきたけど、もし陽性だったら、大変な迷惑をかける。陰性とわかって本当に安心しました。無事に試合を開催してくださることを改めてありがたいなぁと思った」と、しみじみと漏らしている。

 とはいえ、いざ出陣の朝-。午前4時47分ごろ、千葉県北東部で震度5弱の地震があった。「目が覚めた2分後です。びっくりです。揺れが長かった。布団をかぶっていた」そうだ。

 さて、20年版のプレー。さらなる進化を求め、随所に変化が見られた。特にパッティングである。「ルーティンが違います。素振りをしないのは、時間をかけないようにするため。オフから取り組んでいるし、続けていきたい。直感が私には合っているからです。それから、パッティングのスタンスを狭くした。横の体重移動をストロークの再現性を高める。こちらも違和感がなかったです」と解説。他にも、52度を使用するピッチエンドランは、「3回打って、2回パーをとれた」と好感触だ。

 ただし、やはり2罰打は強烈に脳裏へ刻まれた様子。最後に、第1日を総括し、「全体にあまりいいとはいえなかった。きょうは2打損をしてしまって…。これからのゴルフ人生、マークを戻さなかったことは忘れないと思う。あす以降、攻めのゴルフを」。自戒を込めたシーズンのスタートだった。

(メディア管理部・中山 亜子)

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