2020.8.13
復活へ 原江里菜『穏やかな気持ちでスタート』
<Photo:Atsushi Tomura/Getty Images>
NEC所属の原江里菜が、しみじみと語った。「選手のためにトーナメントを開催してくださる会社の所属でいられることを、うれしく思います」。
昨シーズン、パッティングの不調で右手甲を正面に向ける、クローグリップへ変更。しかし、今季の第1戦アース・モンダミンカップでは、従来の握りに戻した。この日も、「通常のグリップで行きます。ストロークがスムーズでした。また1Wも、先週からすごく良くなっている。ここ何年間で、もっとも穏やかな気持ちでスタートできそうです」と満足そうに頷いた。
19年の賞金ランキング63位。QTランキングも73位といまひとつだった。当然ながら、出場する試合数はそう多いとはいえない。今大会に続き、27日に開幕する次戦、ニトリレディスゴルフトーナメント(小樽CC)へ推薦出場も決まった。「今のところ、シード選手と変わらないペースで試合に出場できる。(大会中止が相次いでいるが、)他の選手と差がない分、あせりはない」。淡々と話した。
それもそうだ。21年まで続くロングランのシーズン。とはいえ、勝負は第1回リランキングを行う、21試合を消化したまで。「(シーズン統合は)たぶん賞金女王を目指している選手にとっては、プラスかマイナスかという話でしょう。だけど、私の場合、第1回のリランキングに全てがかかっている。それをクリアすることだけを考えている」とストレートに語った。
新型コロナウイルス感染症で自粛期間は、「長くゴルフ生活を送ってきて、引退の疑似体験をした思いです。引退したらこんな感じで生活するのかなぁ。すごくリフレッシュできました」と、プラスにとらえる。コメントの素晴らしさ、存在感は健在だ。
(オフィシャルライター・宮脇 廣久)
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