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2020.9.3

細心の準備 笹生優花は歩くところまで要チェック

<Photo:Atsushi Tomura/Getty Images>

 2020-21年JLPGAツアー第4戦、『ゴルフ5レディスプロゴルフトーナメント』(賞金総額6,000万円 優勝賞金1,080万円)が9月4日、岐阜・GOLF5カントリーみずなみコース(6,571ヤード/パー72)で開幕する。3日は指定練習日。全選手が入念な最終調整、また注目選手のリモート会見が行われた。

 プロになって3戦2勝。笹生優花は今大会、3試合連続優勝をかけての大一番である。とはいえ、周囲のけん騒などまったく関係なし。あくまでもマイペースで、最善をつくす。「優勝するということは、とても大変でなかなかできないものです。だから、たまたま優勝することができた-そんな感じで受け止めている。正直なことを話せば、優勝など意識するまでの余裕がありません。だって、毎試合、コースが違う。今回も、コースの特性をつかもうと、一生懸命です」。ひたむきである。 

 一方で、前週とは違い、アップダウンが多く、経験がないコースをどうやって攻略するのか。それも、将来を占う意味で見どころのひとつ。「正直にいうと、あまり好みとはいえません。海外ではあまりないタイプです。ティーインググラウンドからグリーンが見えない。慣れていません。だから、1Wの調子がいまひとつかもしれない。精度をどうあげるか、今、考えているところ。こういう時もありますよ」と自身の不安に折り合いをつけているのだとか。

 ただ、恒例となった記者会見にもすっかり慣れた様子がする。学習能力が旺盛で、適応力がとても高い。そんな一端を表したのが、この日の練習ラウンドだった。雷雲の接近で2度にわたる中断。「さすがに疲れました」と口にしたものの、「あすからの試合では、できるだけ疲労を残さないようにしたいです。コースでは、プレーのチェックに加え、どこを歩けば疲労が少なくなるか。調べてきました」と解説した。

 細部までしっかりと準備を行う。無限の可能性は、そんなささやかなことも見逃さないことからスタートしているのだろう。ということで、これまでと同様に、テーマは、「予選通過を目指します。そして、私らしいプレーをしたい。勝負については、予選を通ってから考えても遅くはありません」。なるほど-。

 すでに、日本のゴルフ界では時の人になった。さながら、全国区の知名度を得たように思ったが、「あまり、気がつかれない。コンビニでも…。かといって、今週はまだ、1度しか買い物へ行っていません。コースを離れれば、とにかくリラックスしたい。それには、部屋でゴロゴロすることが一番いい。何もしないことです」と説明を加えた。威風堂々の19歳。ひたむきだ。

(メディア管理部・宮崎 善秀)

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