2025.9.7
ルーキー荒木優奈 念願のツアー初V
<Photo:Atsushi Tomura/Getty Images>
JLPGAツアー2025シーズン第24戦『ゴルフ5レディスプロゴルフトーナメント』(賞金総額7,000万円、優勝賞金1,260万円)大会最終日が9月7日、千葉県市原市・GOLF5カントリー オークビレッヂ(6,505ヤード/パー72)で行われ、ルーキーの荒木優奈が通算12アンダーでツアー初優勝を飾った。1打差の通算11アンダー、2位は柏原明日架、通算10アンダーの3位は永井花奈。今大会は台風15号接近で第1日が中止。36ホールストロークプレーの短縮競技だった。
念願のツアー初優勝。荒木優奈はあっさりと、1.5メートルのウイニングパットを沈めたように映った。とても、ルーキーとは思えないような試合運びも特筆ものである。「優勝が決まった時は、終わった。ワーッという感じです」。
ルーキーとはいえ、優勝争いの経験を十分に積んできた。最終日、前半は大混戦の展開。5番から3連続バーディーはショットの精度が素晴らしいことを印象付けた。確かな手応えを得ている。
勝負は後半へ。さらに攻めた。「終盤、コースが難しくなる。だから、早いうちにバーディーをとっておかないと…。自分でスコアを伸ばす」と気合を込めた。ところが、「10、11番でバーディーチャンスを外した。ちょっとやばいと思ったけど、焦りはなかったです」という。これが経験の賜物だろう。
心機一転。12番ではピン左3メートル、続くパー5の13番は、2オンに成功し、2パットの連続バーディー奪取で、首位に立った。
「最後まで、入れ頃、外し頃のパーパットが残って気を抜くひまなどなかった」そうだ。昨年、最終プロテストに合格した97期生では、入谷響に続くツアー優勝。大器の前評判を証明してみせた。

<Photo:Atsushi Tomura/Getty Images>
変化のきっかけはいったい-。「父から最近は、練習不足と指摘されたことです」と説明。続いて、「夏場はシーズンを乗り切るため、体力を温存。練習をセーブした。でも、ここ最近の成績、それではヘタになるよなぁ、と考え直し、今回は中止になった5日も早起きして300球を打ち込んだ」。
加えて、「2日間競技になったことが、良かったのかもしれない。でも、今回は優勝できても、まぐれと思われないように、残りのシーズンで2勝目、3勝目をあげることが目標です」と、新たな課題を自身に課している。
実りの秋を実践するのは、これからが本番。次週は最終プロテスト合格の大洗ゴルフ倶楽部で、大一番へ挑む。
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