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2020.10.1

イナリ ラッキー7で圧巻の64

<Photo:Atsushi Tomura/Getty Images>

 公式競技『日本女子オープンゴルフ選手権』(賞金総額1億1,250万円・優勝賞金2,250万円)が10月1日、福岡県宮若市のザ・クラシックゴルフ倶楽部 キング・クイーンコース(6,761ヤード/パー72)で開幕。絶好のコンディションに恵まれ、首位のイナリが64の大会ベストスコアタイをマークした。8アンダーは、自己ベストタイ。2打差の6アンダー、2位は今季好調の小祝さくらがつけた。4アンダー、3位タイは上田桃子、原英莉花。
(天候:晴れ、気温:23.3℃、風速4.3m/s)

 圧巻の64。JLPGAツアー史上最長コースで、イナリが大会ベストスコアタイをマークした。流れを呼び込んだのはパー3の7番。12メートルのバーディーパットが、カップヘ吸い寄せられるように入った。

 「第1打は5Wでコントロール。グリーンの右にギリギリ乗った感じです。それがきれいにラインへ乗ってカップイン。まさか入るとは思わなかったけど、あのバーディーできょうは、とても調子がいい。そう確信できた。序盤で3つのバーディーをとっていても、やはりキーホールは7番です」と、うれしそうに好調の要因を分析。もちろん、調子が良かったことが最大の理由だろう。

 秋女である。当人は、「夏女です」というものの、夏から秋にかけてグングン調子をあげてくる傾向が…。JLPGAツアー2勝は9、10月で今季は日本女子プロゴルフ選手権大会コニカミノルタ杯で2位タイの成績も、うなずける。「そういえば」と前置きし、「優勝した2大会はグリーンがとても速かった。また、セッティングが難しければより集中力が増す。きょうのラウンドも、しっかり集中できたおかげでショットまですごく良くなった」という。

 それだけに唯一、悔やまれるのは9番のバーディーチャンスだろう。「私のベストスコアは64。2メートルのチャンスだったから入れたかった」と残念そうな表情だった。とはいえ、この先も自己ベスト更新のチャンスはたくさんある。「きょうのようなプレーはできないと思うけど、頑張りたい。あすからも、チャンスをたくさんつくるため、フェアウェイキープを第一に心がける」と誓った。

 今季は新型コロナウイルス感染症の影響で、来日が大幅に遅れ今大会は4戦目。「試合勘が戻った」とも。さらに、従来と違うのはパッティングだ。規定ラウンド数へ達していないものの、前々週までの平均パット数(パーオンホール)は、1.7158。現在、同ランキング1位の鈴木愛=1.7411と比較しても、抜きん出た成績といえるだろう。文字通り、ラッキー7となった7番のスーパーパットは、ただの幸運ではない。想定外の長いオフにどんな鍛錬をしたかの証明だ。

 ラインを読む真剣なまなざしの先には、カップが中秋の名月のように美しく映ったに違いない。

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