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2020.10.30

超感覚派へ-竹内美雪の今

<Photo:Atsushi Tomura/Getty Images>

樋口久子 三菱電機レディスゴルフトーナメント 武蔵丘ゴルフコース(埼玉県)第1日

 当然は必然ではない。2位タイの好スタートだった竹内美雪は、新しいスタイルを模索しながら、残り5試合に賭けた。

 この日の5バーディーを、「ゲームができていたと思います」と何やら難しい表現で話している。十人十色の個人競技。思考が違う。「優勝したい-は当たり前。成績を考えるのも当たり前です。今回、私のテーマは当たり前のことより、今のことに集中することです」という。

 では、いったいどんなことなのだろう。「特に感覚を重視。いい時のインパクトの音や、パッティングの打感などを呼び起こしている」。よくいわれる1打へ集中-の進化形だ。なるほど、無観客試合では音が聞きやすい。感性を研ぎ澄ますことは、理想の1打を生みだすことになる。

 インスタートの11番。5メートルのバーディー奪取などは差し詰め、良い音の見本であり、最終9番で披露した右バンカーから50センチにつけたショットは、抜群の打感が残ったに違いない。「準備段階から、いい感覚でした。とにかく、試合では自分の感覚を信じて貫くだけです。毎日、新鮮な気持ちでプレーすることが大事」と話した。

 ただし、これには、落ちがある。「いいスコアになると、私は細かい内容を覚えていません」。というわけで、ホールバイホールの質問を受けると、申し訳なさそうに、「ヤーデージブックを見ながら失礼します」と、恥ずかしそうに、超集中のプレーを振り返った。

(メディア管理部・中山 亜子)

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