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2020.10.31

申ジエ 精度で勝負-が逆転のシナリオ

<Photo:Atsushi Tomura/Getty Images>

樋口久子 三菱電機レディスゴルフトーナメント 武蔵丘ゴルフコース(埼玉県)第2日

 2位の申ジエは2バーディー、1ボギーという忍耐のラウンド。波に乗れそうで乗れなかった。「全体を通していえば、スイングのリズムが良かったと思います。最後はちょっと力が入ったのかもしれませんね。バーディーの数が少ないけど、調子は悪くありませんよ」という。

 確かに表情はいつも以上に柔和だ。「2週前の富士通レディースで今季初優勝。いいイメージが残っている。それよりも、今年は(コロナ禍で)7カ月ぐらいプレーをできなかったから、パワーが余っています。エネルギーがあるから、皆さんの声援に応えられるように最終日もベストをつくす」と頼もしい。

 ただし、首位を快走する勝みなみに5打差をつけられている。逆転は楽ではない状況だ。「元々、グリーンが難しい。その上に今年は好天が続いて、とてもカタい状態です。どうなるかはわからない。一生懸命にプレーして、チャンスがきたらつかまえよう、ですね」。その上で、「やはりカギを握るのはパー5でしょう。私の飛距離で2オンは難しいけど、飛距離のある選手には大きなチャンスホール。(勝)みなみさんはボールが飛びます。その飛距離と、私の精度、どちらが勝るかが見どころのひとつでしょう」とポイントをあげた。

 さらに、武蔵丘ゴルフコースと相性の良さも見逃せない。過去、出場3回は優勝、6位、2位。加えて、レジェンド・樋口久子の冠がある大会だけに、元世界一の技をアピールしたくなるような、プラスアルファが発揮されるのだろう。あすは、勝負師にとって縁起の良い1並びの日だ。

(メディア管理部・中山 亜子)

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