2020.11.18
小野祐夢 同期の活躍を励みに孤軍奮闘
<Photo:Ken Ishii/Getty Images>
2020-21シーズンJLPGAステップ・アップ・ツアー第8戦『カストロールレディース』(賞金総額2,000万円、優勝賞金360万円)大会第2日が11月18日、千葉県市原市の富士市原ゴルフクラブ(6,452ヤード、パー72)で行われ、10位タイからスタートした小野祐夢が、通算4アンダーで単独首位に浮上した。4打差の2位タイに新海美優、廣田真優が続いている。
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適応力とアイアンショット。ただひとりアンダーをマークしている小野祐夢の真骨頂。きょうは、それに加えミドルパットでスコアを伸ばした。「ショットが安定していて、パーオンが多かった。でも、きのうはショットに不安があり攻められなかった。グリーンが固くて難しいので、序盤はグリーンセンターを心がけました。スタートから3ホールで、きのうよりショットがいいと感じたので、攻めに転じました」という。4番で、ギアチェンジ。4メートルを沈め、バーディーを先行させると、6番では2メートル、7番では5メートルを決める。
「12番はラッキーでした」と20ヤードをチップインバーディー。ここで、単独首位に躍り出た。「うまくいっているから、できるだけ伸ばしていこう。このコースは、最後まで何があるかわからない」と、さらにギアを上げる。15番では3.5メートル、最終ホールも5メートルを決め、2位以下に4打差をつけホールアウト。
2016年の最終プロテストに一発合格。昨年、一昨年とJLPGAツアー34試合に出場し、大東建託・いい部屋ネットレディスの7位が最高位だ。2年間でほぼフル参戦し、プラス志向になったという。「同じ結果でも、気持ちの持ち方によって全く変わってくる。JLPGAツアーで連戦が続くと、疲れがたまり、ミスも増えていった。でも、ミスが出るのが当たり前と考えられるようになった。試合のなかでも、気持ちをコントロールできるようになったのが一番の収穫でした。ゴルフはミスするスポーツ。どうカバーできるかですよね」と成長している様子をうかがわせた。
同期で同級生の田辺ひかり、但馬友とは大の仲良し。田辺は、今年の日本女子プロゴルフ選手権大会コニカミノルタ杯で2位タイ。但馬は、昨年のかねひで美やらびオープンで優勝している。「親友の活躍は励みになります。私も結果がほしいですけど、このコースは本当に最後まで何があるかわからない。JLPGAツアーで学んだことを生かし、あすも最初は丁寧に-。勝負どころを見極めていきたい」と慎重だ。ステップ初Vへ、いよいよ期待が高まった。
(ステップ・アップ・ツアー担当=新納 智明)
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