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2020.11.27

Day 2~プラスワン 申ジエ

<Photo:Ken Ishii/Getty Images>

JLPGAツアーチャンピオンシップリコーカップ 宮崎カントリークラブ(宮崎県)第2日

 2人合わせて、11アンダーの猛攻。申ジエと古江彩佳の第9組は、トップが披露した技の競演そのものだ。コロナ禍での無観客だったことはとても残念。しかし、一挙手一投足を、すべて見届けた幸運な高校生がいた。スコアラーをつとめた地元、宮崎の日章学園高等学校1年の武田菜那さん。ゴルフ部へ在籍し、北海道帯広市の親元を離れて寮生活をおくっている。

 「歩いていたら、申ジエさんが話かけてくださった。去年もこの試合でジエさんのスコアラーをつとめました。ご縁がありますね。素敵なあこがれの方です」。ときめきが言葉になった。その会話は、ごく短いものだ。ただし、一生を決めてしまうような言葉である。

 あいさつの後-。

 武田さん『プロを目指しています』

 申『待っています』

 ホールアウト後、自身がきょうのプレーでかぶっていたキャップへサインをして、「ありがとう」とお礼をいいながら、ソッと手渡す。心あたたまるシーンを拝見できたことがうれしかった。

 あこがれの選手のようになりたい。そんな一心で必死に努力を続ける。現在、活躍するトッププロはジュニア時代の大切な思い出を忘れてはいない。「申さんのショートゲームの素晴らしさを目に焼き付けました。古江さんの2つのイーグルもすごかったけど、ボギーの後も笑顔でいたことが印象に残っています。私はプレー中、うまくいかないことがあると、マイナス思考になってしまう。あの笑顔、忘れません」と、満面の笑みで話してくれた。

 申は2015、18年と今大会のチャンピオンだ。「宮崎は特別です。毎年の仕事納めですからね。もし、きょうもたくさんのギャラリーがいたら、きっと喜んでくださったでしょう。だから、私はスコアラーの彼女にいいプレーを見てもらおうと、一生懸命に頑張りました」という。6番からの4連続バーディーは、素晴らしいメッセージとして届いただろうか。

 ふと、目をやると、遠くをみるように静かに切り出した。21歳で世界ランキング1位へ。今もJLPGAツアーで実力者として君臨している。「私の経験からいうと、技術的には今がすぐれていると思う。若さというのは爆発力を生み出す。経験を積むほど、守りに入ってしまうものです。現在、JLPGAツアーでは20歳前後の選手の皆さんが大活躍。そんな後輩たちへ伝えたいことは、恐れるな。果敢に攻める、です。とにかく、若い選手はチャレンジする気持ちを忘れてはなりません。周囲の目なんか気にしたら、力を発揮することなどできないと思います」。

 なぜ、そんな話になったのかは、第1日の反省からだった。「私は全体の流れをよく見ながら、目標を定める。きのうは、コース内でさまざまなことを分析しながら、イメージをふくらませた。そのせいか、ちょっと守りに入りすぎたと思う。プロ志望のかわいい子が、見ているのですからアグレッシブにプレーをしました」と加えている。見られて、魅せた。プロフェッショナルの姿を。

(メディア管理部・中山 亜子)

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