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2021.3.2

笹生優花 『試合ができることがうれしい』

<Photo:Atsushi Tomura/Getty images>

第34回ダイキンオーキッドレディスゴルフトーナメント 琉球ゴルフ倶楽部(沖縄県)指定練習日

 威風堂々。19歳の笹生優花は、約3か月ぶりの試合でも落ち着き払った様子が印象に残った。「久しぶりの試合。不安です。思った通りにプレーができるのか、とにかく心配。イメージ通りのボールが打てるか。イメージしたパッティングができるか。プレーをしていなかっただけに、期待よりも不安が勝っているかもしれない」。

 不安を払しょくするのは、練習で克服するのが一番。この日は、練習ラウンドの予定時間の約3時間前にコース入りした。ドライビングレンジでは、これまで以上に入念に打ち込んでいる。「関東とは違う芝です。たくさん打ちました。芝にボールが浮いているから、しっかり確認しながらです」と、細心の注意を払ったという。

 そこまで準備をしても、「練習場と、コースでは芝の感じが違いました。なかなかうまくはいかなかったから、もっと練習が必要ですね」と控えめだ。しかし、アマチュア時代から世界各国でプレー。様々な環境でラウンドした経験は何物にも代えがたい財産がある。「きょうは、とても風が強かった。なかなか対応することが難しかったけど、そういった状況を克服してこそプロだと思います」。ルーキーだった、去年は言葉にしなかった強気の口調で語った。

 初出場の今大会は、楽しみが多い。「試合ができることがうれしい。同じぐらい、不安はあってもプレーすることが楽しみ。まずは、予選通過です。がんばりますよ」。口調は控えめでも、存在感はベテランをしのぐほどになった。オフの豊富な練習量が手に取るようにわかる。

(メディア管理部・中山 亜子)

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