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2021.3.21

逆転V 小祝さくら、シーズン1億円最速タイ突破

<Photo:Atsushi Tomura/Getty Images>

 JLPGA ツアー2020-21シーズン第17戦『Tポイント×ENEOS ゴルフトーナメント』(賞金総額1億円、優勝賞金 1,800万円)大会最終日が3月21日、鹿児島県・鹿児島高牧カントリークラブ(6,424Yards/Par72)で行われ、小祝さくらが通算10アンダーで逆転優勝。シーズン3勝目、獲得賞金が1億円を突破した。通算8アンダー、2位タイは鈴木愛、ペソンウ、サイペイイン。渋野日向子は通算5アンダー、11位タイだった。
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 地道な努力が勝利を運んでくる。小祝さくらが3打差を逆転。JLPGAツアー通算4勝目をあげた。これで今年は3戦2勝の好成績。一気に賞金ランキングが1位へ躍り出た。シーズン獲得賞金も開催17試合で1億円を突破したのは、1位タイのスピード記録。もうひとつ、黄金世代のツアーVが25勝目だ。

 「楽しみながらプレーをした。ミスをしても風が強いから仕方がない。そう思うと、笑っていられた。悪天候だから、楽しむ。ずっと気にかけてきたことです」という。さらに、「ハーフターンで雨が降ってきて、距離もでない状況。手の感覚がなくなり、かなり寒いと感じた」。

 強風。スタートから、目まぐるしく状況が変化する。優勝を少しだけ、意識したのは15番。1Wで思い切り攻め、残り20ヤードにつけた。58度の第2打も1メートルへ。バーディーを奪って、続く16番でも3メートルのチャンスを確実にものにした。18番は、2メートルのパーセーブでも、「パッティングに自信がなかった。ギリギリ入った感じがします。狙いはカップを外すぐらい。入るか、外すか、50%の確率。ボギーで終われば、プレーオフだと思った」と解説した。

 ホールアウト後、後続の組の行方を見ながら待機。しかし、終わってみれば、2打差をつけて優勝した。18番のバーディー奪取で優勝したダイキンオーキッドレディスゴルフトーナメント同様、昨年までには見られなかった勝負強さがクローズアップされている。

 タフなコンディションを想定し、低いボールを打つことは2年前から取り組んできたことだ。「クラブを短く握って、スリークォーターから手を先に行かないように切り返す」。努力の積み重ねが今年、実になった。もうひとつ、コースマネジメントの強化へも取り組んでいる。

 「去年から、特にパッティングは距離とラインをしっかり記録した。続けてわかったことは、データを残す大切さです」。決して、ハデなことではない。こういった地味なことを続けることがスタイル。

 さらに、忘れてならないことがある。試合で多くの経験を培うことだろう。「休んでも、やることがないからです」と、冗談まじりに語っている試合の連続出場である。18年の開幕戦から94試合になった。出場すれば優勝のチャンスがある。さらに、精神面など、想定できない極限の状況まで、体験できるのだ。自己を極め続けた結果だろう。

 「優勝争いは、本当に楽しい。ただし、私はトップに立っているのがイヤ。かといって、追う立場も好きではない。優勝争いだけで十分」と、控えめに話しているが、目標は「賞金女王」と改めて明言した。

 だからこそ、試合に連続出場。真のプロフェッショナルである。

(メディア管理部・鈴木 孝之)

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