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2021.4.15

稲見萌寧 史上3人目の3週連続Vへ挑戦

<Photo:Atsushi Tomura/Getty Images>

 JLPGA ツアー2020-21シーズン第21戦『KKT杯バンテリンレディスオープン』(賞金総額1億円、優勝賞金 1,800万円)が4月16日、熊本県菊陽町・熊本空港カントリークラブ(6,501ヤード/パー72)で開幕する。15日は指定練習日。各選手が入念な最終調整を行った。

 稲見萌寧がJLPGA史上3人目の3週連続優勝を狙う。「2週連続優勝でも大変。うまくできたなぁと思います。3週連続は、やってみなければわかりませんね。でも、せっかくのチャンスです。最初の2日間でどこまでいけるかでしょう。なんとか上位に食い込みたい。上位にいけば、優勝を狙ってがんばります」と、いつものように勝負の流れに身を任せ、全力をつくすことを宣言。

 今大会は、2019年に初出場。80位タイで予選落ちを喫した。「グリーンが硬く、速かった。パッティングがまったく入らない。それでは、予選落ちも仕方がないですね」と苦笑する。しかし、今回は、「練習ラウンドでは結構、ボールが止まる。状況にもよるけど、スコアは伸びると思います」とも。どんな時でも、淡々と自身を語る。今シーズンは、ここまで17試合出場して、トップ10が9回。4勝をあげた。常に上位争いを展開するのは、日々の努力を欠かさないからだ。

 「疲れをとるには、プロティンを飲んで、睡眠をとることが一番です」という。加えて、たとえ優勝の翌日でも、トレーニングとクラブを握り続けてきた。流れをつかんで、一気に行く。ここ一番の勝負を養っている。16年、熊本地震発生時は高校生。「テレビのニュースで知りました。通っている高校で、水やトイレットペーパーなど、支援物資を熊本の高校へ送りました。少しでも役に立ちたい、そんな願いを込めてです」と振り返る。その気持ちは今でも同じ。54ホールの勝負がエールに変わる。

(メディア管理部・中山 亜子)

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