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2021.4.15

小祝さくら 黄金の23歳がスタート

<Photo:Atsushi Tomura/Getty Images>

KKT杯バンテリンレディスオープン 熊本空港カントリークラブ(熊本県) 指定練習日

 15日は、小祝さくらの誕生日。23歳を迎えた。「特別なことは何もない。家族でパーティーをということも昔からなかった」と、さらりと答え、「前週より、ショットの調子が良くなっているけど、コースが違いますね」と、すぐさま目前のテーマに集中することが、今年の充実ぶりを示す要因だ。最終調整を終えて、「2番、10番のように狙いどころが狭いホールがいくつかある。ティーショットの精度がポイントでしょう」と、より気を引き締めている。一方で、今大会は「コーチがキャディーをしてくれる。いつもとは違い、おそらく攻めのスタイルになるかもしれませんね」と見どころを掲げた。

 富士フィルム・スタジオアリス女子オープンでは、プレーオフで敗れて2位。感情をあまり表さないことが特性だが、「プレーオフで負けることは、本当に悔しい」と話した。鉄は熱いうちに-の言葉ではないが、帰宅すると素振りの練習で修正点をチェック。「あの日が、すっきり終われて良かった」と、笑顔で語っている。今シーズン、大目標の賞金女王へランキング1位を快走中。

 振り返れば、黄金世代の快進撃がスタートしたのは2014年、今大会で勝みなみがアマチュア優勝を果たしたことがきっかけだ。「テレビの中継は残念だけど、見ていません。ニュースで知った時は、すごいなぁ。ビックリでした」という。それもそうだ。まだ高校入学の直後のことだった。意外なことに、現在の自身の姿は想像もしていなかったとか。

 「ゴルフをやめたら何を、と考えていた。プロになるなんて、とてもとても…。高校を卒業したら、専門学校へ行く。何でもよかった。楽しそうだから。とにかく、将来は何かの職業につければ良かった」と漏らしている。地道にステップを重ねた。プロへ転じた黄金世代は計25勝をあげている。「ピンとこないけど、みんなでJLPGAツアーを盛り上げていきたい」。その言葉には、強い意志がこもっていた。

(メディア管理部・中山 亜子)

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