2021.4.16
144ヤードを直接 笠りつ子、感謝の18H
<Photo:Atsushi Tomura/Getty Images>
KKT杯バンテリンレディスオープン 熊本空港カントリークラブ(熊本県)第1日
熊本で発奮。笠りつ子が4位タイと、今シーズン最高のスタートを切った。ハイライトは、やはり2番のイーグル奪取。残り144ヤードの第2打を8Iでカップインさせた。「葉にあたったけど、とてもいいショットです。ボールがグリーンを転がっていって、入ったぁ」と説明している。
コースはホームといえるほど、ジュニア時代から慣れ親しんでいる。ところが、「たくさんラウンドしていても、やっぱり難しい。なかなかコースには勝てません。今大会は、成績はもちろんだけど、コースに勝ちたい。それが目標」と歯切れが良かった。同時に、「きょうもボギーが3つあった。最近、ボギーが多いことが気がかり」とテーマを掲げている。
この日、背筋を正して話したことがあった。「きょう一日、一生懸命に生きる。そういうことをしみじみと感じます。ここ数年、私にとって大切な人が何人も亡くなった。あれだけ元気だったのに…。人生のはかなさを考えることもある。だから、今を大切にしています」と前置きし、「熊本地震から5年。あの地震で当たり前が、当たり前ではないことを教えてくれた。年に一度、このコースへ来るたびに思い出す。きょうもプレーができたことに感謝。ありがとうございます」と語っている。
こちらまで、心が洗われるような、グッとくる取材だった。
(メディア管理部・中山 亜子)
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