1. ホーム
  2. ニュース&トピックス
  3. 攻めの有村智恵 新ルーティンで首位発進

2021.5.14

攻めの有村智恵 新ルーティンで首位発進

<Photo:Atsushi Tomura/Getty Images>

 JLPGA ツアー2020-21シーズン第25戦『ほけんの窓口レディース』(賞金総額1億2,000万円、優勝賞金2,160万円)が5月14日、福岡県福岡市・福岡カンツリー倶楽部 和白コース(6,335 Yards/Par 72)で開幕した。第1日は大混戦。66をマークした有村智恵、吉田優利が首位に立った。1打差の5アンダー、3位は大里桃子。注目の西村優菜は1オーバー、62位タイから巻き返しを図る。
(天候:くもり 気温:25.5℃ 風速:6.0m/s)

 何かが違った。有村智恵のプレーから、前週までになかった気迫と執念が伝わってくる。6バーディー、ノーボギーで首位発進。新たなスタイルを構築したようだ。今年は最高成績が20位タイ。予選落ちが3回もある。このままいくわけにはいかない。前週の予選落ちを転機に考えた。「メンタルがブレーキを掛けていた。ショットの調子が上がらない。セーフティーにプレーすることばかりを考えすぎたかも…。攻める。今回のテーマです。練習ラウンドでも、グリーン手前ではない。奥からアプローチを結構、やりました」という。手前から-の基本を脇へ押しやった。

 1番から傾向と対策が発揮される。第3打がグリーン奥へ。カップまでの17ヤードを52度で30センチに寄せる。絶妙のアプローチでパーをセーブした。さらに4、5番でもグリーン奥からのシーンが。絶対、ボギーにはしない。そんな気持ちが伝わってきた、見事なパーである。「この3ホールがキーホールになった。おかげで、そのあともしっかり攻めていけたと思う」。チャンス到来の6、7番で連続バーディーを奪った。アグレッジに徹することで「大きな自信になりました」という。

 同時に心掛けたのは、良い流れを途切れさせないリズム。クラブを構えるまでのルーティンだった。「止まる時間をつくらないように。そうしたら、スイングがダイナミックになった。体を思い切り動せたと思います」と、迷いを払しょくしたのだ。この日のスタッツをみると、それがわかる。フェアウエイキープ=6/14。パット数=23。パーオン数=11/18だった。気の持ちようでプレーが変わることを示している。

 「予選落ちも翌週、優勝争いをする選手もいる。予選落ちしたから調子が悪いわけではない。以前は、私が一番うまいと勘違いしていた時もありましたけどね」と前置きして、「できることをやればいいと思う。優勝したいですね」。せっかくのチャンスを生かさない手はない。青天をつくような、この日のプレーだった。

(メディア管理部・中山 亜子)

このニュースをシェアする

記事検索記事検索ARCHIVE

年を選ぶ arrow
月を選ぶ arrow
カテゴリ arrow
search検索