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2021.5.29

工藤遥加 初Vへ漆黒の決意

<Photo:Atsushi Tomura/Getty Images>

 JLPGA ツアー2020-21シーズン第27戦『リゾートトラスト レディス』(賞金総額1億円・優勝賞金1,800万円)大会第3日が5月29日、愛知県豊田市・セントクリークゴルフクラブ(6,605ヤード/パー72)で行われた。工藤遥加が1Wの不調に苦しみながらも、通算9アンダーで単独首位。1打差の2位で新垣比菜、勝みなみの元祖・黄金世代コンビが逆転Vを目指し最終組で競う。
(天候:くもり 気温: 25.4℃ 風速:1.4m/s)
《グリーン=スティンプ:11 2/3フィート コンパクション:23.5mm》

 首位を守ったとはいうものの、ムービングデーで73はちょっと物足りない。それでも、工藤遥加は「18番でバーディーがとれたら、100点でした。でも、大きなミスもなく終われたことがうれしい」と素直に喜んだ。一喜一憂しないところが今回、際立っている。

 イーブンなら100点満点。スタート前、「ピンポジションと風の状況をじっくりと考え、目標を定めた」という。2位に3打のアドバンテージがあり、「追われる立場。無理はできない」と、慎重にプレーを最優先した。

 異変を感じたのは、パー3の3番。「前のホール、風の影響があまりなかった。だから、横風だろうと考え8Iでティーショットを打ったら、ショート。風の読みを間違えたのかもしれない」。アプローチが寄らず、ボギーを叩く。前半は1バーディー、2ボギー。

 そして、後半はすべてパーを並べた。「1Wのショットが曲がり、なかなか第2打をフェアウェイから打てない状況。距離感が合わない。グリーンの手前か奥ばかりで苦労しました」と説明した。それでも、なんとかパーオンには成功したが、プレーしている本人だけが知る落とし穴が随所にある。「テレビ観戦の皆さんは、チャンスと思っても、カップを狙えばボギー、ダブルボギーになってしまうことがある。とにかく慎重に」。これが31パットの分析だった。

 焦りは禁物。「耐えました。我慢していれば、必ずチャンスが来る。同組の2人がバーディーをとっても、グッとこらえた」そうだ。あすは、自身3度目の最終日、最終組でツアー初優勝を狙う。「スコアを伸ばすしかない。勝さん、新垣さんはアグレッシブ。距離が出るし、うまいと思います。もちろん、一緒にプレーできることは楽しみ」と落ち着き払っていた。

 今大会は黒のウェアで勝負。「何事にも染まらない。それが黒。あしたは全身、黒ですよ」と予告した。オールブラックスのように、前進あるのみ-。

(メディア管理部・中山 亜子)

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