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2021.6.4

ショット不調でも2位 高橋彩華、故郷で奮闘

<Photo:Atsushi Tomura/Getty Images>

ヨネックスレディスゴルフトーナメント ヨネックスカントリークラブ(新潟県)第1日

 ホームアドバンテージは確かにあった。高橋彩華は生命線のショットがいまひとつながら4アンダー、2位タイでスタート。「思ったように体が動かない。打球が左右に散っていた。よくなるきっかけが欲しい」と、ため息まじりに語った。しかし、勝手知ったホームコース。「ジュニアの頃から数え切れないほどラウンドしてきた。どこへ打ったらいけないか、安全な場所はどこかを把握している。だから、ショットがぶれてもパーはとれた」と解説した。

 そうはいっても、すべてが悪いわけではない。パッティングがいつも以上に好調だ。1番で8メートルのバーディーを決める。また、この日のハイライトとでもいえそうな15番は、15メートルの超ロングパットをマジシャンのようにカップイン。「上りのすごく切れるスライスライン。寄ったかなと思ってみていたら、入りました」と目を丸めた。さらに、喜んだのは17番。8メートルを沈めた。「ラインは難しくなかった。カップヘ届けば入る」と確信。強気のストロークでバーディーを奪う。16番でボギーを叩いた後、「バウンスバックできた。このバーディーは本当にうれしい」と振り返った。

 今週は地元・新潟開催。自宅から約1時間の通勤だ。「自宅はいいです。気持ちがゆっくりする。おかげで疲れがとれた。最後まで集中力が続いた要因でしょう」と話した。今年、第1日でトップ10以内は8回目。驚くほど、好調期間が長い。ただし、優勝には手が届かない。「あと2日間、同じようにいいスコアを出す自信はない」としながらも、「ショットの精度をあげるために修正したい」。努力は必ず報われるもの。もし、それが故郷だったら最高だろう。ホームの利を生かさない手はない。

(メディア管理部・中山 亜子)

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