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2021.6.6

トリプル6の完全V 笠りつ子、圧巻

<Photo:Atsushi Tomura/Getty Images>

 JLPGA ツアー2020-21シーズン第28戦『ヨネックスレディスゴルフトーナメント』(賞金総額7,000万円・優勝賞金1,260万円)大会最終日が6月6日、新潟県長岡市・ヨネックスカントリークラブ(6,435ヤード/パー72)で行われ、笠りつ子が通算12アンダーで完全優勝を飾った。この日も3バーディー、ノーボギーの69。2位の三ヶ島かなと序盤からマッチレースを展開し、1打差で逃げ切るスリリングな内容だった。JLPGAツアー優勝は16年以来、5年ぶりの通算6勝目。
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《グリーン=スティンプ:11 1/3フィート コンパクション:23mm》

 おもしろい。優勝争いは、最後の最後までスリリングだった。それでも笠りつ子は1度も単独首位を明け渡すことがない。18番、3メートルのバーディーパットをいとも簡単に決め、5年ぶりの優勝を果たした。

 「アップアップの状態。振り返ると、ノーボギーでした。こういう勝ち方がワイヤー・トゥー・ワイヤーというらしい」。大会を通して、ノーボギーはJLPGAツアー10人目の快挙だった。そして、日本流にいうと完全優勝。理想の流れだった。

 「コースのコンディションがとても素晴らしい。とりわけ、グリーンが良かった。相性がグリーン上でマッチしたのでしょうね」と、ヨネックスカントリークラブのスタッフへ感謝の言葉を口にした後、同組でプレーした2人の健闘も忘れなかった。「三ヶ島さん、すごくリズムがいい。一緒に回りやすかった。それから、山路さんも結果はともなわなかったけど、必ず強くなる。そう感じた。そういったことを客観的に拝見しながら楽しい1日を過ごすことができましたね。

 序盤からバーディーラッシュというわけにはいかなかった。前半、唯一のバーディーは5番。ピン横3メートルのカップインひとつだけだ。緊張、それともプレッシャーを感じているのだろうか。いずれも違う。年長の笠が、インターバルで2人と談笑。「これが私のスタイル。同組でプレーするのだから、いいムードをつくりたい。相手を良くしてしまうこともあるけど、お互いがいい流れでプレーできることがベスト。いつも実践していることをやっただけです」。こういったスポーツマンシップもある。

 ただし、唯一、表情が厳しくなったシーンは17番のパーセーブだろう。グリーンカラーから、23メートルの第3打を4メートルもショート。もし、外したら三ヶ島と並ぶ勝負のターニングポイントだ。「実は、ラインがわからなかった。まっ、いいか-とまっすぐにストロークしたら入りましたね」。大きなタメ息をつきながら、苦笑した。思い切りの良さも特性のひとつ。

 しかし、このパッティングは日頃から練習を繰り返した成果だった。「今年から、ショートパットをスポットで狙う練習を続けてきた。グリーンに目印のシールをはって、そこを通してカップヘ入れる。ラインへボールを出す。今まで、ストロークした後、出玉がバラバラでしたから…」と説明を加える。

 プライベートでは社会貢献にも熱心。故郷の熊本市子ども食堂プロジェクトへ、1バーディーで肉1キロ寄付へ参加している。「ボギーを減らしたい。その分、バーディーをたくさんとって、子どもたちにお肉を届けたい。今回は、12キロ。もっと、もっとです」。

 この日は6月6日だった。ゾロ目でたくさんの記念日となっているが、もっともインパクトがあるのは、映画「オーメン」でダミアンの誕生日だったことから、恐怖の日。しかも、今回は通算6勝目とトリプル6だった。

 「以前は3のプリントが入ったボールは使わないなど、いろいろありました。でも最近は、まったく数字にこだわりれがない」と一笑に付してしまったのは、さまざまな経験をつんだからに違いない。恐怖の日が歓喜の日へ。素晴らしい優勝だった。

                         (メディア管理部・中山 亜子)

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