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2021.6.27

2位・西郷真央 17番、第2打の意義

<Photo:Atsushi Tomura/Getty Images>

アース・モンダミンカップ カメリアヒルズカントリークラブ(千葉県)最終日

 日進月歩。西郷真央の猛追も、あと一歩及ばなかった。「4日間、60台のスコアを出すことができたことが良かったと思います。これまで、行ってきたことは間違っていなかった」と総括している。

 その意味を実感したのは終盤、17番の第2打だろう。「一番、集中したショット。深いラフにボールが沈んでいた。クラブフェースが返りやすくて、ボールが右へ行きやすい。バンカー越えのロケーションで、しかも、ピンポジションが右のエッジから近い。ピンを狙わない。その左5ヤードくらいがターゲット。もし、フェースが開いてボールへヒットしたらキャリーが出ません。インパクトで、フェースの向きを合わせる。同時に、返さないような打ち方でした」と、詳細を語った。

 さらに、「結果からみると10、11、12番の3ホールでしょう。バーディーをとれなかった。菊地さんとの差を縮められなかった要因です」。そうはいっても、前半から超攻撃的なスタイルで、怒とうのバーディーラッシュを展開した。4番から4連続バーディーで、菊地絵理香のひとり旅を許さなかったのは、奮闘した若手の存在があればこそ。スリリングな展開の最終日を大いに盛り上げた。

 「プロデビューから2年。さまざまな試合でラウンドを重ねてきた。どうしたら、思い通りのボールを打つことができるか。ずっと研究しています」という。研究者になることは、成功への道。初優勝を手中にする日が、グッと近づいてきた。「また、練習します」。笑顔で精進を誓った。

(メディア管理部・中山 亜子)

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