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2021.7.8

小祝さくら ファンとさつきへ感謝の好スタート

<Photo:Toru Hanai/Getty Images>

ニッポンハムレディスクラシック 桂ゴルフ倶楽部(北海道)第1日

 小祝さくらは用意周到だった。第1日、首位から2打差の3アンダー、6位タイと好スタート。「今回は48度を抜き、5Wを入れたセッティング。距離が長いホールが多い。5Wを使うことが多かったからよかったと思います」と、好調の理由を語った。もっとも、威力を発揮したのは18番の第2打だ。アゲンストの風で、残り198ヤードのロケーション。3メートルのバーディーチャンスを演出している。しかし、「ラインの読み間違い。パーでした」と苦笑した。サバサバした性格が見え隠れする。

 この日は4バーディー、1ボギーの内容。「すべてではないけど、平均すればショットの調子がいい」という。とはいえ、「何度か、ティーショットを曲げてしまった。2番はナイスパーセーブ」と振り返った。第1打が左へ。「木が目の前にあった。グリーン方向へ打つには、木がジャマになります。だけど、なんとか狙えそうでした。そこで、5Iのカット打ち。想像以上にうまくスライスがかり、残り40ヤードまでボールを運んだ」そうだ。このワンショットがギャラリーを魅了した。地元・北海道で圧倒的に声援が多い。「たくさんの方が見に来てくださった。拍手が励みになります」と、神妙な面持ちで話す。技ありの一打には、感謝とお礼の気持ちが宿っていた。

 一方、今大会は自宅から連日、通っている。「実家にいる犬と猫に会えることが、唯一の楽しみです。とりわけ、猫のさつきは19歳。母が生まれてすぐの、さつきを拾ってきた。今は年齢のせいか、ほとんど寝たきりの状態です。帰った時は毎回、これが最後かなぁ…。そんなことを考えてしまう」。心優しい一面を垣間見せた。となれば、今大会は是が非でも-。満開のさくらを北海道のファンと、さつきにも披露しなければならない。

(メディア管理部・中山 亜子)

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