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2021.7.18

若林舞衣子、4年ぶりV ノーボギー記録も更新

<Photo:Yoshimasa Nakano/Getty Images>

 JLPGA ツアー2020-21シーズン第34戦『GMOインターネット・レディース サマンサタバサグローバルカップ』(賞金総額1億円・優勝賞金1,800万円)大会最終日が7月18日、茨城県阿見町・イーグルポイントゴルフクラブ(6,657ヤード/パー72)で行われ、若林舞衣子が激戦を制した。勝負は通算15アンダーで並んだ、野澤真央とのプレーオフへ。2ホール目で若林が4シーズンぶりの優勝を決めた。東京オリンピック代表・稲見萌寧69とスコアを伸ばし、通算12アンダーの4位タイ。
(天候:晴れ 気温:31.1℃ 風速:3.7m/s)
《グリーン=スティンプ:10 2/3フィート コンパクション:23mm》

 2週連続のプレーオフ進出。そして、勝った。若林舞衣子が4年ぶりのツアー優勝。前日から野澤真央とのマッチレースである。一進一退の攻防は見どころが随所に。プレーオフ2ホール目、2メートルのバーディーを決めた。

 「ちょっと、ボールが右へ出たけど、決めることができた。良かったです」とひと息ついて、「解放されたというか、ホッとした。今週は負けたくない。張りつめていた気持ちが…。次の試合前にしっかり締め直す」と、戒めのひとことが出る。これだ-強さの源。産休を経て、より勝負へ厳しくなった。

 前週はグッドルーザーに徹したが、今回は激闘を演じた野澤をたたえている。会見冒頭で、「真央さんは、とてもいいプレーをしていた。ただ、私も経験があるけど初優勝はとても難しい」と気配りが人柄を表していた。

 前半から、小気味良いリズムでまるで精密機械のようなプレーを展開。特に印象に残ったのは6番・第2打だった。あわやイーグルのシーン。ほんの少しだけカップヘ届かない。

 「振り返ってみると、前週は(優勝した)堀さんの気持ちが勝っていた。だから、今回はショットではピンを。パッティングでも積極的にカップを狙った」そうだ。攻撃は最大の防御だった。ニッポンハムレディスクラシックの3Rから続けた、ノーボギーホール数記録はこの日の13番まで85へ達する。15年、申ジエが樹立した81を更新。

 「記録のことは知らなかった。続けられた要因は、やっぱりパッティングだと思います。元々、ラインを読むことには自信があったし最近、パッティングが好調で思い通りのストロークができている」と満足そうだ。

 とはいえ、バックナインの勝負所、14番、18番でボギーを叩いてしまった。とりわけ、1打差で迎えた18番を、「力が入っていたのかなぁ。第2打をひっかけた。アプローチも4メートル、オーバーです」と苦笑しながら、「実は、アプローチで(チップイン)を狙った。ミスを恐れなかったから、気持ちが入りすぎたのかもしれない。ボギーを叩いてもまったく気にしなかったですよ」と頼もしい。

 前週から話した、メンタルの強さを今回も存分に発揮した。「私は新潟出身です。暑さにはなれている。強い方だと思います。それと、体力がないと思ったから負けでしょう」とタフネスをアピールする。

 「選手は誰でも優勝することが目標。ただ、もっとも刺激を受けるのは同世代の活躍です。(上田)桃子さんが流れをつくり、(笠)りつ子さん、(菊地)絵理香さんが続いた。私もうまく流れに乗った感じがする。若い世代に負けないように…」。また、逝去した母、久美子さんへ、「優勝する姿を見せたかった。でも、天国できっと喜んでいます」と締めくくった。

 コロナ禍でも力強く生きる、一人のプロゴルファーのメッセージは全国のファンへ届いただろうか。

                        (メディア管理部・鈴木 孝之)

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