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2021.9.24

西村優菜 進撃の小さな巨人

<Photo:Atsushi Tomura/Getty Images>

 JLPGA ツアー2020-21シーズン第43戦『第48回ミヤギテレビ杯ダンロップ女子オープンゴルフトーナメント』(賞金総額7,000万円・優勝賞金1,260万円)が9月24日、宮城県宮城郡・利府ゴルフ倶楽部(6,591ヤード/パー72)で開幕した。終了後にはシード選手を含め、リシャッフルを実施。1打の重みをズシリと感じる大混戦となった。通算6アンダーの首位は、2週連続Vを目指す西村優菜。1打差の5アンダー、2位タイへ植竹希望、古江彩佳など4人が並んだ。渋野日向子が通算4アンダー、6位タイと好スタート。また、小祝さくらは1アンダー、25位タイからジャンプアップを狙う。
(天候:曇り時々晴れ 気温:24.8℃ 風速:2.5m/s)
《グリーン=スティンプ:10 3/4フィート コンパクション:22mm》

 前週の勢いをそのままに、西村優菜が6アンダーで首位に立った。しかも第1日、単独トップは初めて。「最終日ならまだしも、第1日ですからね。あまり、気にしていません」と、サラリといってのけた。

 このあたりが、他の選手とちょっと違うところだろう。この日は6バーディー、ノーボギーの内容。プロ入り以来、JLPGAツアーでは18回目だが、アマチュアの2回を含めると計20回目のノーボギーラウンドだ。

 しかし、前週の最終日と違い、前半は強風の影響もあり、大いに苦戦。「パッティングのおかげです。自信をもっていいストロークができている」と、この点は満足そうにうなずいた。

 その前半、3つのバーディー奪取は、いずれも3メートル。プロとはいうものの、そう簡単なことではないだろう。「ショットだけを考えれば、とても60台のスコアが出る内容ではありません。ブレてしまってもパーセーブができた。その意味でいいラウンドだったと思います」と話した。

 ただし、後半へ入って持ち前のショットの精度が増す。パー3の11番、6UTで横1メートル。14番では残り100ヤードの第3打を50度で、こちらも1メートルへきっちりと寄せている。文句なしのバーディー。続くパー3の15番も手前5メートルからのバーディートライを、鮮やかにカップインさせた。

 プロ2年目で通算3勝。感服するのは、優勝した後も活躍し続けることだ。よく、ゴルフ界では優勝直後の試合が大事-といわれるが、進化と真価がはっきりとわかる数少ない選手のひとりかもしれない。

 そして、常について回るのは、150センチの身長。「本当に、大きい人が多い。うらやましいと思うけど、もう慣れちゃいました。気にしていません」といい、「いつも、見上げながらおしゃべりをしています」と苦笑する。

 ちなみに、植竹希望、三ヶ島かなは20歳を過ぎても身長が伸びていることを知り、「私もまだイケるかもしれない」と、あきらめてはいないそうだ。進撃の小さな巨人は今大会、自身初の完全Vという可能性がふくらむ。「マネジメントをしっかりします」。まさに、我が道を行く。

(メディア管理部・中山 亜子)

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