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2021.10.7

勝みなみは結果で恩返しを-『体がよく動く』

 JLPGA ツアー2020-21シーズン第45戦『スタンレーレディスゴルフトーナメント』(賞金総額1億円・優勝賞金1,800万円)が10月8日、静岡県裾野市・東名カントリークラブ(6,592ヤード/パー72)で開幕。7日は指定練習日、公式会見が行われた。

 柔和な表情。それにしても、1週前とは明らかに勝みなみは違う。日本女子オープン優勝の凛とした、たたずまいが加わった。「きょうからコースへ出ました。きのうはトレーニング。気持ちは疲れていても、体がよく動く。体調はいいと思います。よく眠って、よく食べれば、いいプレーができそう」と話す。

 公式競技制覇の余韻になど浸っていられない。シーズンはまだまだ続く。とはいえ、前週は、ただの優勝ではないことを改めて知った。「たくさん、メールなどをいただき、本当にありがたいです」と一拍入れて、「鹿児島の父が4日、電話を…。話したのは久々でした。すごく喜んでもらった。何をおしゃべりしたか、疲れすぎていたせいか、ほとんど覚えていませんけどね。でも、祖母(智子さん)が涙を流していたよ、と話してくれたことは、はっきり覚えている。私のプレーでメッセージが届けられた。うれしい」。

 優勝へ向かうひたむきな姿は、肉親にかかわらず見る者の心をとらえて離さない。これぞ、プロ冥利というものだ。それだけに、今大会もよけいに身が引き締まる。アマチュア時の12年から7回の出場。しかし、予選通過は、わずかに3回だけだ。昨年は予選落ちに終わった。

 「高校入学前から出場させてくださった。毎年、なかなか期待に応えることができません。それだけに、結果で恩返しをしたいです。だから、まずは予選通過。一生懸命にプレーをしたい」と控えめだ。異次元のプレーを披露したのは4日。さながら、鉄は熱いうちに-ということだろう。

 残り8戦。ここからが正念場である。

(メディア管理部・宮崎 善秀)

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