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2021.10.7

感謝と恩返し 金田久美子の大一番 

スタンレーレディスゴルフトーナメント 東名カントリークラブ(静岡県)

 人生の転機。金田久美子の大一番である。ホステスプロの心意気を、今回ほど結果で示したい-そう感じることはないかもしれない。

 「今年1月に急逝された北野前社長に、本当にお世話になりました。こうしてプレーを続けられることも、北野さんの支えがあればこそ。スタンレーレディスに限らず毎試合、最終日の後には、必ず電話などで声をかえていただきました。励ましや、時には叱っていただいたこともあります。スポンサーと契約プロの関係以上のものを感じました」と姿勢を正して口を開いた。

 7年前の14年1月、所属契約をむすんだ。しかし、最高成績は15年の22位タイ。加えて、18年からパッティングの不調に悩まされ、シード権も失った。しかし、今季は秋を迎えて上り調子。前週は7位タイと健闘した。「パッティングが良かった。バーディーチャンスを多くモノにでき、きわどいパーセーブも結構、カップインしたと思います。特に、私はパッティングでスコアをつくる。いい頃と比較したら物足りないけど、やるしかありませんね」と吹っ切れた印象だ。

 上昇のきっかけはやはり、パッティング。「カップを見る-から、ボールが通るラインへイメージを集中するようにした。たったそれだけでこれほど違うのかと驚いている。ゴルフって、不思議ですね」と目が輝く。

 そして、目標を、「(北野前社長は)いつも笑顔でプレーを、と何度もおっしゃっていました。私はプレー中、厳しい表情をしているらしい。でも、怒っているわけではないですよ。集中するとそうなる。でも、今回はスタートから最後まで笑顔でいられるようにします。最も頑張りたい、頑張らなければならない試合ですからね。大会を盛り上げます」と話した。

 何倍も恩返し。ちょっと早いが、10月が感謝祭である。

(メディア管理部・中山 亜子)

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