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2021.10.30

ペソンウ 3度目のVS渋野は『くださいの気分』

<Photo:Atsushi Tomura/Getty Images>

樋口久子 三菱電機レディスゴルフトーナメント 武蔵丘ゴルフコース(埼玉県)第2日

 3度目の正直-それとも、2度あることは3度あるか。首位タイで今季初優勝を目指すペソンウは、「ジョークです」と前置きし、「渋野さんには接戦で2度、負けている。今度は私に(優勝を)くださいの気分です」と笑顔で話した。

 この日は首位でスタート。ところが、中盤まで快進撃を続ける渋野日向子に4打差をつけられた。10番の第2打がフライヤー気味になり今大会、初のボギーを叩き、続く11番ではショートゲームをミス。負のスパイラルへ陥りそうな流れを断ち切ったのは13番だった。

 「7メートルのバーディーが決まった」といい、「風がおさまり、とても天気が良かったけど、まるで最終日のようにピンポジションが難しい。本当に、本当にタフな1日」と振り返っている。

 残り6ホールで3バーディーを奪取。見事な首位への返り咲きだ。プレーを振り返って再び、渋野の話題になった。「私がJLPGAツアーへ参戦したのは19年。渋野さんもその年が、ツアーへフル参戦。いわば、同期の関係でしょう。同組でプレーをすると、韓国語でオンニ(お姉さん)と話しかけてくれる。笑顔も素敵。それから、渋野さんはプレーのテンポがとてもいいから、私までいいプレーができます。そうしたことでお互い、いい勝負ができたのでしょう」と解説する。

 20年から続く、今シーズン。4回の2位はあるものの、優勝には手が届かない。ただし、「今年は我慢の1年。忍耐強くやるしかない。これからの人生にとって、この経験が糧になる」という。コロナ禍で韓国との往来に隔離など、厳しい条件が。それだけに、今年1月20日、来日してから帰国はしていない。

 「栃木県内の家で過ごしている。コースと隣接だから、環境は抜群。また、親切な方がたくさんいます。さびしくはありません」と語った。今大会を含め、残りは5試合。もちろん、調子は悪くはない。

 こんなジンクスがあるそうだ。「私はショットメーカー。韓国ツアーで優勝した時、ピンへ打球があたることがたくさんある。あす、そんなことがあったら勝てるかもしれませんね」と、思わせぶりなひとこと。ピンを突き刺すようなショットに注目したい。

 そして、「おなかが、すごく空いた。母のキンパが無性に食べたい。古漬けのキムチを巻いたものが好きです」といいながら、練習場へ。もちろん、生命線のショットへ磨きをかけるためだ。

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