エディオンカップ　最終日

ルーキーの堀奈津佳がプロ初優勝

　2012年度LPGAステップ・アップ・ツアー開幕戦『エディオンカップ』（賞金総額1,500万円、優勝賞金270万円）の最終日が、広島県安芸高田市のリージャスクレストゴルフクラブ グランドコース（6,415Yards／Par72）で開催された。

　天候：曇り時々晴れ、気温：14.5℃、風速：2.1m。午前中は初夏とは思えないほど寒かったが、昼過ぎから晴れ間も射し爽やかな気候となった最終日。終盤までもつれた混戦を制したのは、昨年プロテストに合格したばかりの堀奈津佳（ほり なつか）。この日唯一アンダーパーでラウンドし、通算イーブンパーでプロ初優勝を飾った。1打差の2位には白戸由香が入った。

　この日1オーバーの6位タイからスタートした堀は、「スタート前から優勝を意識していました」と力が入り、4番ホールまでで2ボギー。しかし「諦めたら終わりだと思い、自分を落ち着かせました」と5番ホールの3打目を50センチに寄せバーディーを奪うと、9番ホールでもピン左5メートルのバーディーパットを決めた。14番ホールでも2メートルのバーディーパットを沈めると、「ギャラリーの空気が変わって優勝に近づいた雰囲気がした」と感じ、16番のショートホールでバンカーに捕まったピンチもOKパーで切り抜けた。最終18番ホールでは、「スコアボードは見てなかったんですけど、ビックリするほど緊張する自分がいて、池に入ったかと思った」と3打目を左に打ち出したが、カラーに残り胸をなで下ろした。そこから50センチに寄せた下りのパットは、カップをクルンと一回転しカップイン。「優勝するときってこういうことかな」と運をも味方につけ、ステップ・アップ・ツアー開幕戦を制した。

　レギュラーツアー開幕戦『ダイキンオーキッドレディス』で優勝した斉藤愛璃も同期の前年プロテスト合格者。「83期生はすごく仲がいいんです。個性的な選手が多いですけど（笑）」と、レギュラーツアーとステップ・アップ・ツアーの開幕戦を共に83期生が制した。「今年の目標はレギュラーツアーでの優勝です」と、主催者推薦で出場する来週の『中京テレビ・ブリヂストンレディスオープン』や、今回の優勝で出場機会を得た『ヨネックスレディス』から4試合のレギュラーツアーで、斉藤愛璃に続きたい。