ルートインカップ 阿蘇グランヴィリオレディース　1日目

　2012年度 LPGAステップ・アップ・ツアー第6戦『ルートインカップ 阿蘇グランヴィリオレディース』（賞金総額1,500万円、優勝賞金270万円）の1日目が、熊本県阿蘇市の阿蘇リゾート グランヴィリオホテルゴルフ場 東コース（6,303Yards／Par71）で開催された。 　

　天候：晴れ時々曇り、気温：20.1℃、風速3.7m。8時ごろは濃い霧で50ヤード先が見えずスタートも1時間遅れたが、9時過ぎにはすっかり晴れ渡り、阿蘇の外輪山も見渡せるようになった初日。4アンダーでトップに立ったのは、15番でイーグルを奪ったアマチュアの野澤真央。3アンダーの2位タイには今季開幕戦の『エディオンカップ』で優勝した堀奈津佳、地元の成田いづみ、ベテランの前田久仁子、フィリピン出身のイケダチヒロ、アマチュアの荒木美友とバラエティに富んだ5選手が名を連ねた。

　
　10番ホールからスタートした野澤は、出だしの10番でボギー、12番でもボギーを叩き2オーバーまで落としたが、15番で125ヤードのセカンドショットを入れイーグルを奪った。「手前に落ちてボールが消えたんですが、イーグルよりスコアがイーブンに戻ったことがうれしかった。前半は構えたときに曲がりそうなイメージがあって気持ち悪かったんですが、イーグルから気分も変わって後半はほとんどパーオンしました。前半は耐えた感じでしたが、後半はパーのホールもピンの近くについていたので、もっと（スコアを）出せたと思います」と今日のラウンドを振り返った。「ここ（阿蘇リゾートグランヴィリオホテル）に宿泊しているんですけど、温泉にも入れるし、朝ごはんもおいしい。何より落ち着きますよね」とリラックスして今日のプレーに臨めた野澤。「ショットやパットが全部かみ合ってアンダーが出ると思うんですが、明日もアンダーでまわって絶対優勝したいです」と強い気持ちで2010年『ANA PRINCESS CUP』の髙橋恵以来となるアマチュア優勝に挑戦する。
　
堀奈津佳 （2位タイ：-3）
「今日は4番でバーディーを奪った直後にボギーを打ってしまい、15番でも同じ事をしてしまうと流れが来ないと思ったので、15番のバンカーからパーが取れたのが大きかったですね。それが17番、18番のバーディーバーディーにつながったと思います。選手権や女子オープンでちょっとずつ自分の試したい事が出来てきて、今日も気持ちの持ち方やミスをどう最小限に抑えるかという課題を克服できました。（優勝に）限りなく近い位置にいるので、優勝したいという思いは強いです」。

成田いづみ （2位タイ：-3）
「10番スタートだったんですけど、インコースはピンポジションも難しくて13番は3パットのボギーでした。でも5番（ホール）でセカンドをひっかけて池に入ったかなと思ったんですが、池に入ってなくて1ピンについて流れが向いてきました。6番のアプローチもグリーン面が見えなかったんですけど、15ヤードのアプローチが入ってくれました。今日は本当に組み合わせが良かったです。楽しかった。それが1番ですね。楽しくて逆に目の前の1打しか考えなかったのが良かったです」。

イケダチヒロ （2位タイ：-3）
「今年に入ってからパターとドライバーが悪くて、ドライバーはスライスばっかりでしたが、昨日コーチに電話してフェードを抑えるように教えてもらいました。バックスイングの時に体が起きるクセがあるのでそれを抑えるようにしたら今日はフェアウェイにいってたし、曲がらなかったです。パターも今週の練習ラウンドの時に替えてフィーリングも良くなりました。明日は勝つのは目指してますけど、絶対にアンダーでまわってくるのを目標に頑張ります」。

前田久仁子 （2位タイ：-3）
「ノーボギーってビックリしちゃいました。バーディースタートだったんですけど、いつもだったら（出だしで）バーディー取ったら嫌だなって思っちゃうんですけど、今日は大丈夫でした。朝は2オン2パットで出たいんですよ。グリーンが難しかったけど、ショットが安定してたし、段の上とかでも2パットでストレスなくパーが取れました。明日は明日。いろいろ考えないで1打1打プレーして、結果優勝出来たらうれしい。今年はベテランイヤーの年にします」。

荒木美友 （2位タイ：-3）　アマチュア
「今日は耐えた方だと思います。タッチはあまり良くなかったけど、ちょっと長めのパーパットが入ってくれました。ベタピンについたのが2回ぐらいでショットもこれといってよくなかったです。最終日は勝手に（優勝を）意識し過ぎるか何も考えずにポンポンいっちゃうので、明日は今日みたいにパーを確実に取っていきたいです。ここ（阿蘇リゾートグランヴィリオホテル）の温泉は疲れも取れるんで、今日も長風呂したいと思います（笑）」。