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2021.11.21

感謝と飛躍 渋野日向子-国内最終戦

<Photo:Atsushi Tomura/Getty Images>

第40回大王製紙エリエールレディスオープン エリエールゴルフクラブ松山(愛媛県)最終日

 渋野日向子のシーズン最終戦は通算9アンダー、12位タイ。ハイライトは、やはり最終18番。残り141ヤードの第2打を7Iで2.5メートルへつけ、バーディーで締めくくった。

 ただし、終わりよければ-といかない。この日は地元・岡山から家族、それからかつて通ったゴルフスクールへ通う、ジュニアが駆けつけた。「最終ホールは全集中。17番でチャンスを逃したし、ここは決めなければと思った」という。

 「スタート前、子どもたちが早起きをして(応援に)来てくれた。いいところを見せたい。そういう感じです。でも、1番から(ボギーを叩き)すごく悪いところを見せてしまった。また、たくさん、恥ずかしいところも…。にもかかわらず、最後までちょこちょこと歩いてついてくれました。応援がありがたい」。心から感謝のメッセージを伝えた。

 そして、20年6月から続いたシーズンを総括する。「アースの予選落ちから始まり、今に至りました。この1年半でプレーの内容がガラッと変わったと思う。私の気持ちの持ちようも同様です」とひと息ついた。「スイング改造へ挑み、2勝をあげることができた。私が考える大人のゴルフをしたけど、やはり悔いが残る。それでも、(飛躍の可能性など)伸びしろがたくさんあるなぁ」。この言葉は自身へ投げかけるようだ。

 2週後のUSLPGAツアーQスクールへ挑戦するため今週、渡米する。「ゴルフを理解したいという気持ちが強い。私にとって、(Qスクールは)スタート地点。これまでは本能のままにコースへ入るとイケイケって感じだったけど、バカなりにいろいろ考えています」と続けた。

 また、ファンへメッセージを。「コロナではじまったシーズン。いろいろな制約、制限がありながら、たくさんの応援をありがとうございます。皆さんがいらっしゃるから、今の私が-。もっともっと良いプレーヤーになれるように頑張ります」と誓っている。唯一無二のキャラクターが世界へ。飛び切りの笑顔をつくってシーズンを締めくくった。

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